2018年11月03日

サンスイ AU-5500 レストア(5)

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サンスイ AU-5500 インテグレーテッドアンプ(1975年製) 解体修理中!

再生音が出力できない原因を調査した結果、パワーアンプ部のDCオフセット電圧が本来0V付近であるはずのところ1000mV近く出ており、保護回路が働いていることがわかりました。

その不具合箇所として、ドライバー段の電解コンデンサーがほぼパンク状態であることが判明。電解コンデンサーが焦げて、膨張しています。電源を入れると、その部品自体が内部で振動しています。おそらく、内部でスパークが飛んでいるんでしょう、かなりの熱を帯びていました。

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たまに音が出るのは、この電解コンデンサーが時間をかけてチャージアップして電圧が安定してきたときに保護回路が解除されるようです。

もしこのまま使っていれば、電解コンデンサーが焼損して、パワートランジスタまで壊すところでした。

この電解コンデンサを部品交換して、電源を入れてみたところ、すぐに保護回路が解除されて、無事に音が出るようになりました!

この状態で、トランジスタやダイオード、その他の部品も再度チェックしましたが、とくに問題ないので安心しました。

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交換した電解コンデンサーは100uF-50V、現在では同じスペックでもこんなにコンパクトになっています。約半世紀の技術の進歩が伺えますね。

一般に、電解コンデンサーの寿命は1000時間(85℃)くらいなので、より低い温度条件でつかっても43年も経過すれば、設計寿命をすでに越しているはずです。

さすがに、このままだと故障予備軍を放置することになるので、他の電解コンデンサーもすべて交換することにしました。

はんだを溶かして部品を外す時に、電極が簡単に抜ける電解コンデンサーが続出、、、怖いですねぇ。

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今回交換した電解コンデンサーは総数13個。

オリジナルではエルナーの標準品でしたが、今回は信号系にオーディオグレード品(東信UTSJ 、ニチコンMUSE-ES)、保護回路に標準品(ニチコンKMG、東信BPUE)で部品交換しておきました。

標準品とオーディオグレード品の価格差はほんの少しありますが、部品点数も限られているので、トータルコストの差はわずかです。使い慣れている部品ばかりなので、これは安心料ですね。

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さらに、気になる箇所の再はんだ付け、パワートランジスタのシリコングリスの塗り直し、保護回路のリレーの接点清掃などをおこないました。

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さっそく、組み上げてパワーオン、すぐに保護回路が解除されて、ちゃんと音が出力できるようになりました。

これで、パワーアンプ部の不安材料は払拭できました。

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あと残りは、イコライザー部、トーンコントロール部、メイン電源部の動作確認、さらにボリュームやスイッチ類の接点清掃、入力端子、出力端子の接点清掃、電源ケーブルの交換など、、、、

まだまだAU-5500の修復作業は続きます。

posted by toons at 07:12| Comment(0) | サウンド