2019年01月09日

TRIO KA-8100 リターンズ

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物置に長らく眠っていたビンテージアンプ、TRIO「KA-8100」インテグレーテッドアンプを取り出してきました。

昨年、サンスイ「AU-5500」を修復してすこし自信がついたので、このアンプでもトライしてみようと思っています。

ちなみに、トリオ(TRIO、海外ブランド:KENWOOD)はかつてあった老舗オーディオ専業メーカーで、1960年代から御三家として、山水、パイオニアとともに有名でした。もともと無線通信機器を製造しており、高級FMチューナーでも有名でした。創立者が1972年に社内クーデターで会社を追われ、ケンソニック(現在のアキュフェーズ)を創業しています。現在は、2008年にケンウッド(1986年に社名変更)と日本ビクターが経営統合して、JVC ケンウッド(JVC KENWOOD)になっています。

TRIO「KA-8100」は41年前の1978年に発売された製品です。
ハイスピードDCインテグレーテッドアンプと称して、高スルーレート、ワイドバンドな周波数特性など物理特性重視になった時期の製品です。このシリーズには他にKA-9900、KA-8700、KA-8300があり、このアンプは一番ローエンド機種のようです。このあと、シグマドライブとかわけのわからないNF技術に傾注した製品を出したりしていたので、トリオのアンプとしては一番充実していた時代だと思います。

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この「KA-8100」は4年間ほど使用して、その後ずっと物置にしまわれていたようです。

フロントパネルにはほとんど無傷できれいです。さらに、リアパネルもきれいで錆も浮いていません。ただ、SP-Aのスピーカ端子が一本破損していました。電源ケーブルも換装されて、50cm程度に短くなっていました。

とりあえず、通電してみましたところ、煙など出ることもなく、保護回路が解除されて、無事音がでました。
しかし、どうも動作が不安定で片チャネルの音がでなかったり、歪んだりします。しばらく通電していると、ステレオで音がまともな音が出るようになりました。致命的ではなさそうですが、どこかに接触不良などがありそうです。

音の傾向としては、サンスイAU-5500の分厚い音とはまったく方向性が異なり、高域の伸びた爽やかな音です。どうも好みが分かれそうなサウンドです。

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ケースを外して、内部上面を確認しましたが、元箱に収められていたせいで、ほとんど埃や汚れはありません。
内部構造をみると、前年発売のKA-7100Dにとてもよく似ています。

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さらに裏蓋をはずして、びっくり、すこし改造の後がありました。メイン電源のブロックコンデンサにフィルムコンデンサをパラっていたり、信号配線が直出しになっていたりします。

なんでこんなことをしたのか?ですが、おそらくオリジナルの音に満足できなかったんでしょうね。一旦、もとの状態に戻してから、修復したほうが早道だと思います。

また、DC漏れをチェックしてみましたが、両チャネルとも0.1mV以下と優秀でした。DCアンプと称しているだけあります。

ともかく、「KA-8100」アンプの修復にはかなり時間がかかりそうですね。
posted by toons at 23:55| Comment(0) | サウンド