2019年05月16日

Nakamichi CA-5 ! ... CA-50 !?

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Nakamichi CA-5(プリアンプ)を入手!

アナログオーディオの断捨離を図っている友人から頂戴しました。

すこし前に、不具合症状が出始めて音が出ないことがあるとのこと、修復をトライしてみようと思います。

Nakamichi CA-5は、1980年後半にナカミチがセパレートアンプに本格参入したときの製品です。バブル景気が始まり、オーディオ分野も黄金時代を迎えて、ナカミチが絶好調だった時期に当たります。

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このプリアンプ、日本向けにはCA-50という製品名ですが、北米向けにCA-5、欧州向けにCA-5Eという型番でリリースされていたようです。海外仕様はAC電源がケーブル直出しではなく、3Pインレットタイプです。
また、上位機種にはCA-70があり、対となるパワーアンプにはPA-70/PA-50という製品があります。

ナカミチ独自開発ではなく、米国 Threshold(スレッショルド)社と技術提携して、これらのアンプを製品化したようです。

つまり、オーディオアンプの鬼才、ネルソン・パス氏が回路設計した製品です。同氏が、PASS LABS(パスラボ)を立ち上げる直前の時期にデザインされたようで、フロントパネルが超シンプルで個性的なのも納得できます。

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スレッショルドといえば、1980年代に米国ではマークレビンソン、クレルなどと並びようなハイエンド・オーディオメーカーとして、確固たる地位を築き上げていたのですが、、、
日本では輸入業社が積極的なプロモーションをしなかったのか、あまり注目されるブランドではなかったようです。

この個体、とても丁寧に扱われていたようで、フロントパネルにもほとんど傷がありません。

まあ問題は中身なので、電源を投入する前に開腹してみたところ、、、

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回路レイアウトは、”Threshold FET nine”(同時期の製品)によく似た感じで、日本製品では滅多に見られないようなシンプルで整然としたPCBデザインです。

密閉構造のために内部にはホコリひとつ入っていません。
経年変化でとくに劣化しやすい電子部品である電解コンデンサも膨れ上がったものはないようです。熱設計もしっかりしていたんでしょうね、40年近い歳月が経っているとは到底思えません。

回路をよく観察してみると、フル・デスクリート構成でオペアンプやICの類は一切使われていません。フォノイコライザーアンプとフラットアンプのみの超シンプルな回路構成。左右チャネル回路が純銅バスバーで完全分離されていて、サウンドも相当期待できそうです。

さらに驚くのが、基板中心付近のフラットアンプと右側のフォノイコライザーアンプの回路にある6個の巨大コンデンサ。実はフィルムコンデンサで、どうもカップリング用途に使われています!

Nakamichi CA-5は、フォノステージに相当な力点をおき、さらに選別された電子部品と巧みな回路デザインで、"Excellence from Simplicity !" を標榜したプリアンプだったようです。上位機種CA-70や後継機種CA-50IIなどは複雑な回路構成&多機能ですので、まったく別物といえます。

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この状態で電源投入して、しばらく内部部品の様子を見てみましたが、発熱したり振動したりしている部品はありませんでした。ライン出力の電圧を計測してみましたが、DC漏れは無いようです。

それではと、CDプレーヤーとパワーアンプを接続して音楽再生させてみましたが、、、

その再生音は、左チャネルがノイズ混じりで出力され、右チャネルもたまに途切れたりします。すこし深刻かもしれませんが、じっくり修復していこうと思います。

参考:製品カタログ情報

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posted by toons at 00:11| Comment(0) | サウンド