
高域のエネルギー感を上げるために、ツイーターを追加してみました。

まずは、OM-OF101 だけの 水平角 30°特性を再度確認。4KHz くらいからなだらかに下げっているのがわかります。
- OM-OF101フルレンジのみの周波数特性(水平角 30°)

ツイーターとつなげるのであれば 8k〜12kHz クロスが妥当な感じがします。
今回、追加するツイーターは DigiFi No.20 の付録、Olasonic 製のスーパーツイーターです。
1年くらい前に付録のみ格安で売っていたものを入手、本箱の片隅で忘れ去られていたものにぜひ歌ってもらいましょう。
まずは、スーパーツイーターのみの周波数特性、手持ちのコンデンサを変えてみましょう。
パーツ箱にある使えそうなコンデンサーの静電容量としては、0.22μF、1.0μF、1.5μF、3.3μF の4種類。メーカーはバラバラ、かなり以前に使っていたものが含まれています。ブチルゴムのカスが残っていたりと見た目悪いので写真は撮りませんでした。
OM-OF101 の 水平角 30°特性に合わせるため、Olasonic ツイーター軸上から 同じ角度 30°の周波数特性を計測してみます。
- Olasonic ツイーター 周波数特性(C=0.22μF)

- Olasonic ツイーター 周波数特性(C=1.0μF)

- Olasonic ツイーター 周波数特性(C=1.5μF)

- Olasonic ツイーター 周波数特性(C=3.3μF)

0.22μF はさすがにレベルが低い。
1.0μF は 10kHz、1.5μF はもう少し低く 6kHz くらいは出ていそうです。
3.3μF だと 2〜2.5kHz までエネルギーありそうですね。これはちょっと被りすぎでしょう。
1.0μF と 1.5μF でフルレンジとつなげてみます。水平角 30°での周波数特性の比較です。
- OM-OF101+Olasonic ツイーター 周波数特性(C=1.0μF)

- OM-OF101+Olasonic ツイーター 周波数特性(C=1.5μF)

1.0μF でつないだ方は 16kHz まで伸びるようになりました。位相の関係か 1.5μF の方が 10kHz 以上のレベルが下がります。無難なのはやはり 1.0μF でしょうか。
次は軸上での周波数特性を測ってみます。バッフル面からのオフセット距離を 0mm / -15mm / -20mm と後退させてみます。
- OM-OF101+Olasonic ツイーター 周波数特性(bd=00mm)

- OM-OF101+Olasonic ツイーター 周波数特性(bd=-15mm)

- OM-OF101+Olasonic ツイーター 周波数特性(bd=-20mm)

20mm はかなり 10kHz から上が下降。バッフル面と同じ場合は 4kHz から徐々に下 がっている感じです。
15mm くらいが高域の伸びが確認できます。OM-OF101 ユニットのボイスコイル位置が 12〜15mm あたりなので、やはりボイスコイル位置を合わせるのが定石なんでしょうか。後は聴きながら位置は微調整していくことにします。
他に極性も変えてみれば良いのですが、一旦この状態(C=1.0μF、bd=-15mm、正相)にて何曲か流してみます。
一聴して高域のメリハリ感がでてセンター定位もくっきり。スーパーツイーターなのでつながりも自然です。
女声ボーカルのさ行も雑味感なく歌ってくれます。低域のベースラインも気持ちタイトな方向に変化したように感じます。これはエージングの効果かもしれません。
最後に、同じ 10cm フルレンジユニット、ステレオ誌 2012年8月付録 ScanSpeak 10F/8422-03 との特性比較を載せておきます。

このボックスは、容量 3.7L、バスレフ リアダクト fd=108Hz で設計したものです。横置で設置する前提なので、縦置だと落ち着かない感が、、、。
- ScanSpeak 10F/8422-03 周波数特性

- ONKYO OM-OF101 周波数特性

音圧レベルは同等のようですが、100Hz 以下は落ちています。9年もの歳月の差があるので、同じ条件で比べるのは酷でしょうか。
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