2022年06月30日

三重「若戎」酒蔵見学!

wakaebisu-5.jpg

先日、三重県伊賀の地酒、義左衛門の蔵元「若戎酒造」を訪問しました。京都から近鉄特急で2時間、最寄り駅は近鉄大阪線・青山町です。

若戎酒造のHP
https://www.wakaebis.co.jp/

wakaebisu-1.jpg

wakaebisu-2.jpg

かなり広い敷地に漆喰壁の建物や関連設備の建屋があり、とてもシックな蔵元でした。

wakaebisu-3.jpg

若えびす吟醸館には、セミナールームを完備、蔵の歴史や古い酒造りの道具類も展示されていました。

wakaebisu-4.jpg

最近作成されたというプロモーションビデオを見せていただきました。若戎の酒造りや蔵元の思いも含めてとても分かりやすいかったです。

wakaebisu-6.jpg

冬季醸造なので、酒造りは現在休止中ですが、主要設備を見学させていただきました。なお、蔵人は年間雇用だそうです。

大型の醸造用精米機が2基もあり、自家精米をおこなっています。新中野工業 NF-26FA のようです。自前設備のほうがコメにストレスを掛けずにより品質の良い精米ができるそうです。

wakaebisu-8.jpg

自動製麹機、こんな形状のものは初めて見ました。普通酒用とのこと。

wakaebisu-9.jpg

薮田式自動醪搾機、低温度管理ができる専用密閉ルームに入っています。クリーンな状態で低い温度で醪を搾ることができるので、酒質がとても安定しているそうです。

また、仕込み水は青山高原水系の自家井戸水ですが、非常に高価な高純度ろ過装置を導入して、酒質の安定化に大きく寄与しているとのことでした。

さて、お愉しみの試飲!
現在の高松杜氏が就任してから、主につかっている三重酵母のお酒で代表的な義左衛門、若戎、貴醸酒などをいただきました。

wakaebisu-7.jpg

三重県工業研究所が研究開発して育種した三重酵母(MK1、MK3、MK5、MK7、MLA12)での原酒。以前は様々の酵母を試していたそうですが、いまは三重酵母がメインとのこと。

・MK1:吟醸酒向け、酸度が低くて、香りは酢酸イソアミルが主体ですっきりしたタイプ。
・MK3:カプロン酸エチルを主体とした香りが強いタイプ。
・MK5:純米酒向け、香りがおだやかで、コハク酸が強く、濃醇なタイプ。
・MK7:純米吟醸酒向け、コハク酸が強く、カプロン酸エチルの香りが立つタイプ。
・MLA12:花酵母系で酢酸イソアミルの果実感とリンゴ酸が特徴的なワインのようなタイプ。

個人的には、MK1酵母を使った吟醸酒がとても好ましくて美味しかったです。
主力ブランド「義左衛門」は各酵母の酒をブレンドしているとのことでしたが、以前飲んだときよりも強さが抑えられ、よりきれいな酒質の方向に進化していると感じました。ブランドを維持しつつ新しい酒造りに挑戦されているなと感心しました。山形の鯉川酒造で杜氏をされていた高松杜氏を招いたこと、清浄で効率的な醸造管理が行える新しい設備導入も大きな要因なのではないかと思います。

酒蔵見学の後に、すぐ近くの料理旅館「伊勢慶」さんで、若戎の日本酒を購入持ち込みして、遅めのランチを!

wakaebisu-14.jpg

・義左衛門 純米吟醸 中取り Free Run 三重山田錦
wakaebisu-15.jpg wakaebisu-16.jpg

旨味がたっぷりありながら、爽やかですっきりした味わい、スイスイ飲めてしまうお酒。食中酒の定番として愛飲させていただきます。

・義左衛門 G-collection MK1 純米吟醸 中取り 生原酒 三重山田錦
wakaebisu-10.jpg wakaebisu-11.jpg

三重酵母単体の義左衛門の原酒を楽しめるシリーズ G-collectionがリリースされています。これはMK1のみの生原酒。MK1からMK7までの4種を購入すれば、自分好みの義左衛門オリジナルブレンドも楽しめそうです。

・若戎 純米吟醸 生酛造り 生原酒 三重山田錦
wakaebisu-12.jpg wakaebisu-13.jpg

これは驚きました。はじめてトライしたという生酛造りの純米吟醸酒。とても爽やかな味わいで、生酛造りの新しい次元を開いたお酒かと。このお酒も大ファンになりました。

コロナ禍になってから、日本酒蔵元に訪問するなんてとうてい無理な話でしたが、昨今の小康状態のおかげで蔵見学を受け入れていただきました。とても勉強になりました。改めて蔵元に感謝いたします。
,t
posted by toons at 19:03| Comment(0) | カルチャー