
梅雨の中休み、エアコンの分解洗浄にチャレンジしてみました。
我が家のエアコンはパナソニックのスタンダードモデル「CS-287CF」、自動掃除機能など高度機能のないシンプルな製品です。ネットで調べてみると、個人でもエアコンを分解洗浄できそうです。
熱交換器(アルミフィン)周りはエアコン洗浄剤で梅雨入り前に清掃していたので、今回のお掃除ターゲットはアルミフィン以降の空気の通り道、エアコン吹き出し口まわりです。
まずは、上下風向ルーバー2枚の取り外し、ちょっと手間取りました。ルーバーは真ん中と左右の3点で固定されています。中央にある留め具を外して、ルーバーを少したわませるとなんとか外せました。

外装パネルは吹き出し口の下部分に隠しネジ2本があり、それを外すと底板が外れました。さらに、上部の左右にある2本のねじを外し、上方向に持ち上げると、本体から外装パネルを引きはがすことができました。
本体のドレンパン(結露水の受け皿)の断熱シート表面に黒い汚れが、、、こういうところがカビの温床になるわけですね。

外装パネルの裏側を見てみると、案の定、黒いカビ!外装パネルとルーバーは風呂場で綺麗に洗って乾かしておきましょう。

続いて、送風ファン(シロッコファン)を外そうとしましたが、シロッコファン内部の右側にあるはずのモーター軸との取付ねじが見えなくて諦めました。おそらく、ドレンパンを外すとアクセス可能だったのでしょう。

シロッコファンをうまく外すことができなかったので、送風口の狭い隙間から羽を一枚ずつ洗浄することに。
まず、送風口とシロッコファンを洗浄するため、全体に養生カバーをします。といっても家庭用ゴミ袋を切り開いてテープで目張りしただけですが。

洗浄剤はエアコン用のものがたくさん出回っていますが、なかには溶剤系の危ないものもあるようです。清浄効果が確かで、安全性の高い、アルカリ電解水で洗浄することにしました。

しかし、エアコン用アルカリ性電解水はすこし高価だったので、我が家で愛用している家庭用アルカリ洗剤「激落ちくん・電解水」(LEC ”水の[激落ちくん]”と同等品)に活躍してもらいます。もともと水が原料で成分も変わりませんし、カビや油脂系汚れも強力に分解します。この洗浄のために、詰め替え1Lパックを追加で用意しました。コストパフォーマンスは抜群、ワンコインでおつりがきました。
「激落ちくん・電解水」を送風口とシロッコファン周りにスプレーして20分ほど放置、その後浮いてきた汚れを拭きとります。シロッコファンの羽を一枚ずつ拭いていくのはかなり面倒でしたが、ここで手抜きをすれば元の木阿弥。ファンを外せていたら、こんな苦労はしなくて済んだのですが、、、

洗浄を繰り返し、トータル1200ml近くのアルカリ性電解水で送風口とシロッコファンを洗いました。
その後、水道水をスプレーに入れてパーツ全体を洗い流して、一連の分解洗浄作業は完了です。養生カバーの下には黒い汚水がたっぷり溜まっていました。約4年分の汚れがこんなにあったのかと、、、驚愕でした。
自然乾燥を待ってから、各パーツを元に戻して作業終了。
実作業時間は約2時間、ちょっと面倒でしたが、無事にエアコンは再起動でき、クリーンな冷風が出てきました。風量もすこし増えたような、、、きっと節電にもつながるでしょう。
高圧洗浄機とかあればもっと簡単だったんでしょうが、この手法でも専門業者にやってもらうのと同程度の洗浄効果はあると思います。

最後に、エアコン上部の空気取り入れ口をポリエステルのエアーフィルターで覆って完了。これをやっておけば、埃がエアコン内部に入りにくいのでフィルターの汚れが激減します。
今年の夏も猛暑になりそうですが、これできれいな空気での健康的な暮らしができます。
.t
追記)2023/6/22
熱交換器(アルミフィン)にアルカリ性洗剤を用いるとアルミ素材が腐食する原因になります。今回の洗浄作業では排気口周りとシロッコファンにのみ 「激落ちくん・電解水」(pH12.5)を使用しました。界面活性剤などの添加物がまったく入っていないアルカリ性電解水ですので残留性はありません。ただ強アルカリですし、思わぬところに飛び散っている可能性もあるので、アルミフィンも含めて浄水でしっかり洗い流しておきました。
ご自分でエアコン分解洗浄にトライする方はくれぐれも十分な配慮の上、一連の作業をおこなってください。当然、感電しないように電源コンセントを抜くことも忘れずに。
posted by toons at 23:56|
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