
TEACのCDプレーヤー「VRDS-25x」のCDトレイがでなくなる故障が発生しました。
この機種に搭載されているVRDS(Vibration-Free Rigid Disc-Clamping System)は、CDのディスク上面から同径の高質量ターンテーブルにディスクをクランプして、ディスクの面ぶれや振動を抑えるティアック独自のメカニズムです。
この「VRDS-25x」は1997年に発売された機種で、とくに不具合もなく約20年間稼働してきました。重量は16.5kgもありますので、オーディオラックから取り出すのも一苦労です。
意を決して、自分で修理してみることに、、、、 内部構造が複雑で大手術になってしまいました。
トレイ内のCDをレスキューするだけで、天板、全面パネル、ディスプレイ基板と固定パネルと結構な数のネジを外さないといけません。
ディスクをクランプしたままだったので、多少強引に取り出さないといけなくて一苦労。
本体左側の基板はアナログセクション。D/Aコンバータはアナログデバイセズ AD1862、デジタルフィルタは NPC SM5843、サンプルレートコンバータはアナログデバイセズ AD1893、I/V変換オペアンプはバーブラウン OPA2132が載っていました。AD1862はマルチビットタイプのD/Aコンバータで、1チャネルあたり2チップを使って差動出力しているようですね。
クランプさせる機構のプーリーがゆるゆるで外れているのが原因とわかりました。VRDS機構自体をばらさないと交換できない感じです。
ゆっくり作業して、問題のモーターユニットが見えたのが小一時間程度。
ただこのモーターユニットが曲者で、ギヤ含めすべてばらさないとゴム交換できないような作り!
これの分解、組立に30分程かかってしまいました。
ネジの数といいメンテナンスを考えていない昔の設計ですね〜
元の状態に戻して電源オン、トレイオープン。うんともすんとも言わず。ここで一旦力尽きました。
しばらくして再チャレンジ。
モータユニット機構とディスククランプパーツがちゃんと嵌ってないことがわかり、再度ばらしを開始。2回目は30分程度。
今度は全部組み立てる前に制御基板だけつなげて、クランプの上下、トレイ開閉を確かめながら作業しました。
ちゃんと動作することを確信して、最終組み上げ。
音出しして、無事修理完了!これでもう少しは頑張ってくれるかな。
.s
追記(2021/1/12)
海外の読者の方から追加コメントをいただきました。
この記事を参考にされて、CDトレイドライブ機構を分解しない簡易修理を試みたそうです。
・TEAC VRDS-25x CDプレーヤー修理 その2 - 海外読者からのコメント!
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