2018年09月18日

前時代の遺物 - SONY DTC-A7

SONY_DTC-A7.jpg

デジタルオーディオテープ(DAT)レコーダ「SONY DTC-A7」が、物置から出てきました。

かなり以前、知り合いから譲り受けて、しばらく使っていたのですが、、、
DATテープの録音再生をおこなう機会をすっかり失って、埃を被っていました。

DTC-A7は、バブル崩壊期の1993年製。業務用製品だったようで、音楽スタジオでもよくつかわれていたようです。
SCMS(シリアルコピーマネジメントシステム)機能制限がないため、デジタルコピーが何度でも可能です。

DTC-57ESとの姉妹機で、外見はすこし異なりますが、内部はDATデッキ部や電源部が共通、メイン基板が大きく異なります。

この製品がリリースされた頃はCDが全盛期で、音楽をデジタルストレージするにはこのようなテープメディアが必要でした。ストレージコストは現在では考えられないくらい高価な時代でしたので、まさに時代の遺物ですね。

さて、電源を入れてみると、インジケータはちゃんと表示されるのですが、テープ扉が開きません。

SONY_DTC-A7-2.jpg

仕方ないので、筐体を開けてみると、DATテープが一本入ったままでした。モーターが回らないので、無理やりギアを回して救出しました。

DAT-tape.jpg

長年放置していたので仕方ないですが、やはりDATデッキ機構は機械物ですから、動かしていないと劣化の一途ですね。

SONY_DTC-A7-3.jpg

さて、電子回路のほうはどうかですが、、、

メイン基板は割としっかりした造りで、とくに劣化した部品は見当たりません。ADコンバータはクリスタルセミコンのCS5339-LPで、16bitデルタシグマ方式、サンプルレートは48/44.1/32kHz対応です。

SONY_DTC-A7-4.jpg

録音スタンバイで、アナログ入力をAD変換したリニアPCMデータのデジタル出力はできました。そのデジタルデータをフルデジタルアンプで受けて、そのサウンド再生がとくに問題ないことも確認できました。さらにアナログ出力も大丈夫でした。ご無事でなによりです!

SONY_DTC-A7-5.jpg

一聴した感じでは、CS5339-LP・ADコンバータのデバイス世代が古いせいか、音の鮮度や音場感などは現代のデバイスに比べかなり劣ってると感じました。
まあ、AD変換のゲイン調整が可能なので、録音レベルの低いアナログソースなどでは活躍の場があるかもしれませんね。

当面、アナログソースをフルデジタルアンプにデジタル入力するためのADコンバータとして使ってみようと思います。

また、メカ系修理は面倒なので、そのうち気力が湧いたら、DATデッキ部の修理をやってみたいです。
posted by toons at 19:17| Comment(0) | サウンド
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