2018年11月21日

サンスイ AU-5500 レストア(10)

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AU-5500のメインボリュームに依然として不具合が残っていることが判明。

しばらくランニングテストをおこなっていましたが、ボリューム最小での音漏れ、ガリの突然発生、左右バランスの不安定などの症状が再発しました。

どうも、メインボリュームの内部汚れは単純なアルコール洗浄だけでは取り切れていなかったようです。

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さすがに、これらの症状はオーディオアンプとして致命的です。音量調整はアンプ機能の中でとくに重要なものですので。

そこで、最終手段の超音波洗浄をおこなうことにしました。部品解体して内部洗浄も考えましたが、超音波洗浄のほうがリスクは少ないと判断しました。

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まず少量の中性洗剤を水で薄めて洗浄水をつくり、そこに部品を浸して超音波洗浄(9分)をかけてみると、洗浄水は黄色く変色するほどの汚れがでてきました。

長年蓄積した汚れが主体でしょうが、もしかしたら過去の修理で接点復活剤をスプレー注入されていた可能性もあります。

ちなみに、接点復活剤は一時的には接触不良を改善するのですが、導電成分を含んだオイル分が固着して、よりやっかいな接触不良を起こす可能性があります。もし接点復活剤を使うなら、電気接点部分だけにごく少量だけつけるべきです。とくにボリュームのような可動接点をもつ部品にスプレーで直接吹きかけるなどは自殺行為です。

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残った洗剤成分を水洗いしてきれいにした後、ふたたび浄水で超音波洗浄(3分)をかけました。

さらに、乾燥後に、IPA(イソプロピルアルコール)で短時間の超音波洗浄(3分)をおこないました。
アルコールで溶けるような油汚れがこれで洗浄できますし、残っていた水分も除去できます。(ただし、アルコール99%なので、発火の危険性があります。この作業はとても慎重におこなう必要があります。)

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超音波洗浄後のメインボリューム(250kΩ、A)の抵抗値を実測すると、最大値242kΩ、最小値1.2Ωまで連続的に変化しているのが確認できました。

左右チャネルで比較計測したところ、7時から15時までの回転範囲で±2%程度のギャングエラーがありましたが、まあ許容範囲ではないでしょうか。

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物理的な可変抵抗器を用いるアナログアンプではギャングエラーは無視できないので、ボリューム位置で音が変わるという現象が起こり得ます。アナログ信号を直接減衰させるので、機械的なボリュームではやはり限界があります。

メインシステムで使用しているフルデジタルアンプでは左右レベル差がほぼゼロという理想的なスペックが得られています。ギャングエラーが気になる人はフルデジタルアンプを試してみるべきですね。

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しばらくランニングテストをして動作の安定性を確認した後、最終調整に入りたいと思います。


posted by toons at 08:57| Comment(0) | サウンド
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