2019年06月27日

エコキュートなど家庭用ヒートポンプ給湯機の低周波騒音による健康被害

最近、産業騒音、交通騒音、生活騒音など様々な騒音問題がマスコミ報道やネット上で話題にあがっているのを見かけます。

そのなかで、100Hz以下の低周波騒音に関する健康被害に関しては、騒音発生源の特定が難しく、個人の感応度の差異も大きいことから、どうも置き去りされているようです。

健康被害が指摘されているエコキュートなど家庭用ヒートポンプ給湯機の騒音被害について、行政側もようやく動き出していたことがわかりました。

消費者庁において、「家庭用ヒートポンプ給湯機から生じる運転音・振動等により不眠等の健康上の症状が発生したとされる事案」として、その原因調査やフォローアップがおこなわれています。

この低周波騒音の問題について、まだ十分な検討評価や対応が出されていないようですが、行政が動いているという点でやはり社会問題化していることは確かなようです。

現在、消費者庁が公開している報告文書等はつぎのURLで閲覧することができます。家庭用ヒートポンプ給湯機などの低周波騒音に興味をお持ちの方はぜひご覧ください。参考になると思います。

家庭用ヒートポンプ給湯機から生じる運転音・振動により不眠等の健康症状が発生したとの申出事案
https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_002/

この公開文書のなかで、第43回消費者安全調査委員会(平成28年4月15日)の各省通知(資料2)において、据付ガイドブックにつぎのような注意事項を表示するようにメーカへ指導しているようです。どうも設置業者まかせということのようですね。なぜか機器本体の構造的な問題は放置ということでしょうか。

<据付けガイドブック:注意事項(例文)>
【運転音に関するご注意】
●運転音は、JIS C 9220:2011 に準拠し、反響の少ない無響室で測定した数値です。実際に据付けた状態で測定すると、周囲の騒音や反響を受け、表示数値より大きくなるのが普通です。
●ヒートポンプ給湯機は、主に人が睡眠している深夜に運転するため、運転音による不眠等が一部報告されています。寝室や隣家に近い場所など騒音が気になる場所には据付けないでください。

また、同様な低周波騒音問題で、エネファームなどの家庭用コージェネレーションシステムから生じる運転音による健康被害についての文書等も存在していているようです。つぎのURLで閲覧することができます。

家庭用コージェネレーションシステムから生じる運転音により不眠等の症状が発生したとされる事案
https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_011/


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posted by toons at 12:55| Comment(0) | 環境・騒音
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