
ニトリのコーヒー・ドリップカップ(350ml)を入手!

たまたまニトリで見つけて、ずっと気になっていました。ネット上でもすこし話題になっていたようです。
しかし、ブラックタイプ(フッ素加工)しか売っていなかったので、躊躇していました。個人的にフッ素加工した調理器具をまったく信用していないので、これは使えないなと。
ニトリ通販サイトでシルバータイプ(ステンレス)もあることがわかり、実店舗で取り寄せてもらいました。

ハリオのコーヒードリップケトル (600ml:VKB-100HSV ヴォーノ)と比べると、とても軽くて、小さいサイズ、わずか350mlしか容量がありません!
直接火にもかけられないとのことで、ドリップカップと呼んでいるみたいですね。別のポットでお湯を沸かして、このドリップカップに入れて温度調整してから、コーヒードリップするという使い方です。
同じような製品がコーヒー器具メーカーからも販売されていますが、ちょっと高価なので敷居が高い感じです。こちらは、さすがニトリさん、1000円台前半という格安で入手できます。
ニトリのドリップカップはパイプ型のかなり細い口なので、ハリオよりも細かく湯量をコントロールできます。

注ぎ口パイプのサイズを計測してみたところ、ニトリは外径5mm、ハリオは外径10mmでした。(一般メジャーで計った計測結果。パイプの肉厚はいずれも0.5mmくらい。)
また、ニトリとハリオで、ウォーター・フロー(水流速度)のベンチマークをやってみました。
200mlの水を、一気に素早く注いだ場合と、細い糸のようなフローでゆっくり注いだ場合(途切れないギリギリ)で、かかった時間を計測しました。その結果はつぎのとおりで、複数回計測して平均をとったものです。
(ゆっくり) (最速)
ニトリ : 127 sec (1.5 ml/s) ; 21 sec (9.5 ml/s)
ハリオ : 85 sec (2.3 ml/s) ; 4 sec(50 ml/s)
この結果、ハリオに比べ、ニトリはとてもゆっくり注ぐことができることがわかります。ハンドドリップで重要なウォーター・フローをとても繊細にコントロールできるのはありがたいですね。

愛用しているコーヒードリッパーは、HARIO V60(VDC-01W、有田焼)!
一杯分のドリップコーヒーを淹れるのに最適です。以前はカリタの台形ドリッパーやサイホンでやっていましたが、すっかりV60の自由度の高さに魅せられて、こちらが主役になっています。

コーヒーの淹れ方は、スケールとタイマーを使って、コーヒー豆にあわせて抽出パラメータ(流量、時間、仕上がり量、温度)を決めて、V60でハンドドリップしています。簡単に言えば、決まった量で、決まった時間に、数回にわけて注ぐだけですが。
最近は、バリスタ世界一になった粕谷哲氏のコーヒー抽出手法「4:6 メソッド」を試しています。最初の抽出40%で味を決め、残り60%で濃度を決めるというもので、これは目から鱗でした!
どうも最初の抽出(40%程度)でコーヒー成分がほぼ出切ってしまうという知見に基づいているようです。この手法で自分好みの味が楽に再現できるようになりました。
ニトリ・ドリップカップにもすこし慣れてきて、とても使いやすいと感じています。より多彩なコーヒーライフが楽しめそうです。
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追記 (2020/9/14)
要望があったので、注ぎ口の比較写真を追加。
注ぎ口の大きさ(内寸)はハリオが 13 x 9mm、ニトリが 7 x 4mm。仕上げは日本製のハリオのほうがかなり上質ですね。
お試しでシルバータイプを購入してみました。格安なのにこの質感気に入りました!
とてもコントロールしやすくって、一気にドリップの腕が上がった感じがしてます。ただ、容量がとても少ないので、この寒い時期だと冷めるのがかなり早いです。ドリップ途中でずいぶん下がってしまいますが、温度管理どのようにされてますか?
このドリップカップの温度管理はかなり難しいです。大きなポットであれば問題ないのですが、このような小容量のものだと熱容量も少ないので仕方ないですね。
いろいろ試してみて、この冬はフードウォーマー(THANKO フードウォーマープレートMini)を下に敷いて、ドリップしています。
フードウォーマーを使わない場合、ドリップカップに予め沸騰したお湯を入れて、本体温度をできるだけ上げておくとマシでした。
この際、もう一度、本番の熱湯を入れ直してドリップしてください。ドリップ途中で減った分は熱湯で差し湯をして温度調整すると管理をしやすいです。いずれにせよ、お湯の温度をこまめにチェックしながらやるしかないですね。