
ヤマハは、かつてスピーカーユニットを一般販売したことがありました。
いまから約40年前、1980年代のオーディオ黄金期の頃です。
その中でも際立った存在感を示したスピーカーユニットがいくつかあります。
それは、YAMAHAスピーカー NS-1000M で開発されたピュアベリリウム振動板をつかった製品群です。

その中の筆頭が JA-2070、ベリリウム・センターキャップをもつ8インチ・フルレンジスピーカーユニット。当時のスピーカユニットのカタログから一部を。


ヤマハのHPに掲載されているオーディオヒストリー「Yamaha HiFi History」でも JA-2070 フルレンジユニットは代表的製品のひとつとして紹介されています。
https://jp.yamaha.com/products/contents/audio_visual/hifi-history/other/#JA-2070_ancher
<The History of HiFi / JA-2070 記事抜粋>
ナチュラルサウンドスピーカーの第一号機となったNS-30/NS-20に搭載のJA-6002/JA-5002以来、ヤマハではスピーカーシステムを自作するハイアマチュアに向けて主要ユニットの分売を長年行ってきた。
特にNS-1000シリーズやFX-1などのために開発されたベリリウム振動板採用の最高級ユニット群は憧れの存在として世界的にも注目を集め、ドライバー2個をパラレル接合して鳴らす大型セクトラルホーンなどのプロフェッショナルアイテムも含めたラインアップが1980年頃までに出揃った。
とりわけ異彩を放っていたのが、センターキャップにベリリウムを用いた20cmフルレンジユニットのJA-2070である。
このユニット、実は市販スピーカーシステムへの採用実績はなく、自作派のエンスージアスト向けに開発されたものだ。
マグネットはアルニコで振動板は特殊処理の白いペーパーコーン、50ℓのバスレフ型キャビネットに入れて60Hzあたりから20kHz以上までフルフラット再生できるワイドレンジ特性を備えていた。
往年のユニットに詳しい方ならもうお分かりだろう。これはフルレンジの傑作として名高いJBL LE-8Tを強く意識し、現代の技術でそれを凌駕することを目指したモデルだったのである。
価格はLE-8Tを大きく超える6万5000円(1台)。贅を尽くしつつ純朴であることにこだわった、ヤマハスピーカーユニットの隠れた名器である。



実は、このフルレンジユニット JA-2070 を所有しています。新品購入して、大事に使い続けてきました。

YAMAHA JA-2070は、わたしの音の原器として、いまも現役で素敵なサウンドを再生してくれています。そのうち、この関連記事を書こうと思います。
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