
ヤマハ アナログレコードプレーヤ「GT-2000L」
ながらく愛用しているオーディオ全盛期、1980年代の銘機です。本日、インシュレーターを交換しました。
「GT-2000L」の本体重量はかなりのヘビー級で 約28kG、長年の加重に耐えかねて、純正インシュレーターがすっかり悲鳴を上げていました。
純正インシュレーターはゴムとスプリングの複合構造で、砲金製ターンテーブル「YGT-1」(18kg)に換装しても大丈夫なように、1本あたり 約12kg以上の加重に耐えられるようなしっかりしたものでしたが、、、
いまや、このような惨状に!

4本うち2本がダメージを受けており、とくに1本は完全にゴム接着が剥がれて、封入されていたスプリングが飛び出しています。

ヤマハでも補修部品のストックはすでに無いとのこと。40年近く前の製品ですし、当たり前ですよね。
ずっとオークションなどで探していましたが、純正インシュレーターの単体出品になかなか出くわすこともなく、仕方ないので他のインシュレーターをつけて凌いでいました。アナログプレイヤーにソリッドで強固な素材のインシュレーターをもってきてもある程度しか効果がないのを実感していました。要は適切なハウリングマージンをもったものでなければ、再生レベルによって簡単に破綻してしまうと、、、。
昨年、オーディオ・ジャンク一式なるヤフオク出品物の中に、オーディオケーブルやラジオなどガラクタに混じって怪しい物を発見!
もしやと、超格安で落札して届いたものを確認すると、、、

本物のGT-2000用純正インシュレーターの4個セット。これはまさに福袋!
見かけ上の劣化がとても少ない状態、おそらくGT-2000に装着されて実稼働していた期間もかなり短そうでした。
このご時世なので、ついアルコール消毒・洗浄してしまい、ラバーのブルーミング現象(白化現象)を生じさせてしまいました。そこで、KUREラバープロテクタントを少し塗布してみたところ、すっかり見違えるように。
試しに、以前のインシュレーターと新しいインシュレーターで衝撃吸収の度合いがどれくらい差があるのか、iPhone SE2をターンテーブルに載せて 振動解析アプリ "Vibroscope" で計測してみました。
*古いインシュレーターの振動吸収・計測結果

*新しいインシュレーターの振動吸収・計測結果

これは、GT-2000LをGTラック”GTR-1W”に載せた状態で、ラック棚板を断続的に手で強く叩いたときの計測結果です。新しいインシュレーターのほうが外部振動を減衰できているのがわかります。やはり古いインシュレーターの振動吸収性能の劣化は明らかですね。この評価にあたって、できるだけ同じ力を心掛けたのですが、まったく同じような振動を与えるのは難しいので、参考程度に。
ひさびさに、オリジナル状態でのGT-2000Lのサウンドが楽しめます。これでしばらく大丈夫でしょう。
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私も YAMAHA GT-2000L を使用しております。
振動解析アプリでの新しいインシュレーターの
振動吸収のコメントが参考になりました。
ありがとうございます。
GT-2000Lを愛用される同志にコメントいだだけるのはうれしいです。
かれこれ40年近い歳月が経っていますが、インシュレーター以外は問題なく動作しています。さすが、オーディオ黄金時代の物量投入された製品はよくできていますね。今後も大切に使っていきたいと思います。
よろしくお願いします。