
本日はひな祭り。
ということで、「引千切(ひちぎり)」をいただきました。
京都で「桃の節句」に食される伝統的な雛菓子です。京都以外ではあまり見かけないのではないでしょうか。
丸く伸ばした餅にくぼみを作って餡をのせた上生菓子で、必ず餅の部分が引きちぎった杓子のような形状になっています。
こちらは、上七軒、有職菓子調進所「老松」の引千切です。
左が「薄紅」こなし製・餡きんとん、右が「蓬(よもぎ)」蓬こなし製・餡きんとん。
以前ブログに載せた「笹屋伊織」の引千切とはずいぶん形が異なりますね。お店によってかなり見かけが違うようです。

「蓬」のほうをいただきましたが、甘さはすこし控えめ、蓬の香りがとても爽やかでした。
引千切はあこや餅ともいわれるようで、その形状に纏わる諸説はネット検索していただくといろいろ出てきます。あえて書きませんが、女の子の祭りなんだなとすこし頬を赤らめながら、とても美味しくいただきました。
.t