
掃除をしていたところ、かなり以前に使っていた財布を発見!
ソメスサドル(SOMES SADDLE) ハノーバー 純札・コードバン 財布

ソメスサドルは北海道の砂川市にある日本唯一の馬具メーカーです。
これは希少素材である馬の尻部分の革(コードバン)を使った製品、現行ラインナップでは廃盤となった貴重なライトブラウンのカラーのもの。ライトブラウンは薄い色のため革の粗が目立ちやすく革の状態がとても良くないと製品化できないそうです。

札入れ(2箇所)とカードが8枚も入り、小銭入れが省かれていて、スリムでとても気に入っていました。
かなり丈夫な財布だったのですが、、、ハードに使いすぎたせいか、上辺角の一部が欠損。
さすがに、メーカー修理もできそうもないので放置していたものです。明るいライトブラウンだったものがすっかり飴色に変化しています。
とても思い入れのある財布なので、なんとか復活できないかと、、、
もしかしたら、コバ(革の裁断面)修理としてできるかもということで、チャレンジしてみました。
まずは、東急ハンズのレザークラフトコーナーで、SEIWAのコバカラーとトコノールを調達。コバカラーはコバの染色のための水性アクリル塗料、トコノールはコバや床面をなめらかにする仕上剤です。

欠損部分は別の皮革をもってきて接着しょうかと思ったのですが、接着部分が硬くなるので使っているうちに壊れて傷口を大きくしてしまう可能性がありそうです。そこで、もっとソフトなもので代替できないかと。

そこで思い当たったのが、やわらかい植物繊維をすこしずつ貼り付けていく手法です。
トコノールとコバカラーで欠損部分を綿棒で試し塗りしているときに、綿棒の繊維がほぐれて革に絡みついていく様をみて思いつきました。
トコノールを下塗りして、すこし乾いてきたら、綿棒の繊維を絡めて盛り上げます。コバカラーで着色して、再び同じ手順で繰り返して、元の形に近くなるまで繰り返しました。
そして、ほぼ完成したのがこんな感じです。

補完した部分はすこし違和感はありますが、革っぽい感じがでています。
しばらく使ってみて、カラー再調整や艶出しなどを再びやってみるつもりです。お気に入りのものが復活するのはとても嬉しいものですね!
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posted by toons at 23:54|
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