2018年08月04日

MarkAudio OM-MF5とFOSTEX M800の周波数特性比較

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FOSTEX M800を汎用バスレフボックス FOSTEX E82に組み込んでみました。

先日、MarkAudio OM-MF5でおこなったのと同様に、iPhone用オーディオアナライザーアプリ”Audio Frequency Analyzer”で周波数特性を測定しました。ピンクノイズ、軸上50cm、1/3オクターブバンド解析、ピークホールドでの測定結果です。

OM-MF5と比べてみると、M800は中域(とくに1-2kHz付近)がすこし落ち込んでおり、高域にもクセがあるのがわかります。
M800がすこし曇った感じのサウンドなのに対して、OM-MF5はかなりフラットな聴感でしたので、それを裏付けたような周波数特性です。やはり音の鮮度、繊細さでもOM-MF5の勝ちでした。

[FOSTEX M800]
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[MarkAudio OM-MF5]
Freq-OMMF5-E82B.png
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2018年08月01日

ダイソー 300円 USBミニスピーカーを入手!その周波数特性は!?

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ダイソーの「USBミニスピーカー」を入手しました。昨年からネット上で、お値段の割に音がいいと評判になっています。

かなり以前から探していたのですが、なかなか見つからなくて売り切れなのかなと思っていました。たまたま、ダイソーの大型店舗に行ってみたら、たくさん在庫がありました!

想像以上に小さなパッケージ(13 x 8.5 x 6.5cm)でしたので、見逃していた可能性は高いのですが、、、、

dasio-usb-sp-2.jpg

事前情報でわかってはいたことなのですが、USB接続スピーカーではなく、USBは給電のみです。ステレオミニジャックで接続するアナログアンプを搭載したパワードスピーカーです。
スマホやPC向けに企画された商品のようです。公称スペックと実測値はつぎのとおりです。

<仕様>
・出力:3Wx2
・インピーダンス:6Ω
・周波数特性:35 - 20000Hz

<実測>
・プラスチック製ボックス:縦74mm x 横62mm x 奥行54mm
・スピーカーユニット:アルミ振動板?(直径34mm、エッジを含めて45mm)
・本体重量:134g(アンプ内蔵、Lch)、126g(Rch)

とりあえず、手持ちのオーディオ機器に接続して聴いてみました。
そのサウンドは、、、、あまりの音に唖然、、、、。300円ですから、こんなものといえばそうなんでしょう。まあ千円台のPC用スピーカーに比べれば、コストパフォーマンスはいいともいえます。

エージングを12時間ほどおこなって、すこし音がほぐれてきた感じですが、やはり音楽を聴くにはちょっと堪えられそうもありません。

dasio-usb-sp-freq.png

そこで、iPhone用オーディオアナライザアプリ”Audio Frequency Analyzer” で周波数特性を計測してみました。ピンクノイズを入力して、1/3オクターブバンド解析、ピークホールド、軸上50cmでの測定結果です。

周波数レンジの狭さがとても顕著で、200Hz以下の低域と12kHz以上の高域がほとんど出ていません。わざとドンシャリにチューニングしようとたためか、かえって重要な中音域(500〜1.6kHz)が落ち込んでいて、とても不思議なバランスの周波数特性になっています。

人の声やボーカルを聴くとちょっと鼻が詰まったような感じに聞こてしまいます。内蔵アンプでも音作りがされているらしいですが、、、、これを今後どうやって使っていこうか悩ましいところです。やはり改造するしかないかも。
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2018年07月30日

MarkAudio OM-MF5 試聴と周波数特性の測定

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ONTOMO MOOK「これならできる特選スピーカーユニット マークオーディオ編」の付録である MarkAudio フルレンジユニット OM-MF5 を手持ちのバスレフボックスに組み込んでみました。

このボックスは、FOSTEXのE82、8cm用に設計された小型汎用エンクロージャで、5-10cmクラスのユニットの比較試聴によく利用しています。4Lのバスレフ、Fb 85Hz、重量2.1kgです。

初めて音出しをしたとき、再生帯域バランスがすこし変な感じで違和感がありました。音楽再生の開始から約4時間くらいでほぐれてきたようで、かなり分解能が高くて鮮度の高いサウンドが聴こえてきました。

実質5cmの振動板から再生しているとは思えないような低域の再生能力もあり、FOSTEXのユニットでは聴いたことのない明るいサウンドです。日本メーカーにはない独特の音色ともいえるかもしれませんが、かなり気に入りました。

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ちょうど手元にあったFOSTEX M800とMarkAudio OM-MF5を比較すると、振動板サイズはほぼ同じですが、見た目の大きさはかなり違います。OM-MF5のほうがマグネットが大きくて存在感があります。さらに、フレームの剛性も高くて5つ穴があいており、とても強固に取り付けられます。

それぞれユニットは金属製振動板ですが、OM-MF5は直径56mm(エッジを含めると66mm)、FOSTEX M800は直径54mm(エッジを含めると70mm)で、ほぼ同じサイズでした。M800のほうがセンターキャップが大きいので
振動板は見た目すこし大きく見えます。

Freq-OMMF5-E82B.png

また、iPhone用オーディオアナライザーアプリ”Audio Frequency Analyzer”で、周波数特性を1/3オクターブバンドで計測してみました。ピンクノイズ、軸上50cmでの計測です。50Hz以下はほとんど出ていませんが、割とフラットで素直な周波数特性でした。

Freq-OMMF5.png

MarkAudioが公表しているOM-MF5ユニットの周波数特性はこんな感じですので、ほぼ同じ傾向が出ています。

OM-MF5 主要スペック
・振動板材質:マグネシウム・アルミハイブリッドコーン
・インピーダンス:4Ω
・出力音圧レベル:85.4dB
・定格入力:8W
・最低共振周波数Fo:124Hz
・バッフル開口径:φ70mm
・外径寸法:φ103mm

T/S parameter
・Revc. = 4Ohm
・Fo = 124 Hz
・Sd = 0.0028 m2
・Vas = 0.9 Ltr
・Cms = 0.80 o/N
・Mmd = 1.96 g
・Mms= 2.05 g
・BL= 2.62 TM
・Qms= 2.58
・Qes= 0.79
・Qts= 0.60
・SPLo= 85.4 dB
・Power = 8 Watts(Nom)
・X max = 3.5 mm (1 way)

さすがに、連日35℃を超える猛暑の状況では、まったく工作の意欲が湧きません。しばらくこのボックスでチューニングしながら鳴らして、OM-MF5ユニットのエージングをすすめていきたいと思っています。
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2018年07月22日

「これならできる特選スピーカーユニット マークオーディオ編」"OM-MF5" を入手!

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「これならできる特選スピーカーユニット マークオーディオ編 (ONTOMO MOOK)」 を入手しました!

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まだ開封してみただけですが、Mark Audioのフルレンジユニット”OM-MF5"はとても質感が高くて重量感もあり、いい音が出そうです。

Mark Audioのユニットを半値程度で入手できるのですから、この雑誌企画はとてもありがたいですね。

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コイルボビンの長さがとても特徴的ですね。マグネットもこのサイズのユニットにしてはやけに大きいです。SP端子は金メッキまでされています。

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追記)
Mark Audio ”OM-MF5”のユニット総重量は、実測337gでした。
以前入手したFOSTEX ”M800”が281g、”OMF800P”が320gでしたので、フレームの強度やマグネットサイズともに凌駕していますね。

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2018年06月12日

DigiFi No.13 Olasonic製デジタルアンプの改造

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DigiFi No.13付録のOlasonic製USB-DAC付きデジタルアンプです。

すこし前にアウトレットで格安入手しました。2014年に発売されたもののようですが、当時はかなり人気だったみたいです。

USB入力でPCとデジタル接続して外部アンプとして利用できます。ボリュームはPCからだけでなく、基板上のプッシュボタンで調整できるので便利です。

デジタルアンプICはTI製TPA3130、DACチップはTI (バーブラウン)製PCM2704Cです。TPA3130はD級アンプICで、動作クロックが1.2MHzとたいへん高いスイッチング周波数になっていますので、かなり高品位なサウンドが期待できます。また、USBバスパワーの電源部は、SCDS(Super Charged Drive System)回路というリザーブド電源の構成で10,000μFの大容量コンデンサを搭載しています。

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オリジナルでしばらく聴いていたのですが、どうも繊細さに欠けるのが耳についてきました。やはり雑誌付録ということもあり、コスト的な制約でコンデンサ類はかなりチープです。

そこで、つぎのようにすこしだけ改造をしてみました。

・デジタルアンプとUSB電源のデカップリングコンデンサ(日本ケミコン SMG)をOS-CON に交換。
・DAC−デジタルアンプ間のアナログ信号系のカップリングコンデンサ(日本ケミコン SMG)を東信工業 Jovial UTSJに交換。
・デジタルアンプのローパスフィルタ用コンデンサをWIMA MKS2フィルムコンデンサに交換。
・SCDS回路の大容量電解コンデンサ(日本ケミコン SMH)はロープロファイルで品質のいいものがなかったのでそのままにしました。

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いまエージング中ですが、かなりノイズフロアが下がって、繊細な感じの音になりました。
やはりOS-CONによる電源の低ESR化の効果は絶大ですね。また、東信UTSJは歪みが少なくクリアーな音質なので、お気に入りの一つとしてカップリングコンデンサでもよく使っています。

下はオリジナル基板の画像です。トップ画像と見比べていただければ、改造ポイントはよくわかると思います。

digifi13_original.jpg

DigiFi No.13 仕様
・最大出力:10W+10W (8 Ω、ダイナミックパワー)
・周波数特性:20Hz 〜20,000Hz 以上
・USB入力データ:48k㎐/16ビット
・電源電圧:5V(USB BUS パワー)
・寸法/質量:W64×H38×D93mm / 57g

追記)OS-CONは導電性高分子アルミ固体電解コンデンサで、低ESR(等価直列抵抗)が特長です。もともとコンピュータ等の電子機器用でオーディオ用ではありませんが、音質が優れていることはマニアに知られています。ただ、超低ESR製品は最大16Vとかなり低い耐電圧であることや、熱に非常に弱く半田付けでの熱劣化の問題もあります。通常の電解コンデンサでも同様なのですが、製造時や熱などで損傷した内部電極箔は通電していくうちに化学反応によって自己修復します。OS-CONの場合にはかなり長い時間(100時間)が必要です。
オーディオ機器がエージングで音質が変わるのは、このような電解コンデンサの問題がおおきく影響しているのだと思います。
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2018年05月29日

自作電源ケーブル - TUNAMI NIGO & P-046 & C-046

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オヤイデの「TUNAMI NIGO」ケーブル、電源プラグ「P-046」、IECコネクタ「C-046」を用いた電源ケーブルです。

「TUNAMI NIGO」ケーブルは、以前スピーカケーブルとして利用していましたが、取り回しが非常に難しいので、電源ケーブルに転身させることにしました。

スピーカケーブルとしては、情報量も多く低域の厚みが抜群でしたが、どうもあまり好みの音ではありませんでした。
電源ケーブルでも音質が変わるのは確かですので、このケーブルでどう変わるかと試した次第です。

「TUNAMI NIGO」はもともとスピーカー/電源ケーブルとして開発された製品です。古河電工のオーディオ用線材PCOCC-Aが製造中止になったため、すでにディスコンになっています。このケーブルは、5.5sqの超極太(太さ1.4cm)で、切断作業も一般的な工具では大変でした。
(現在は、102SSCという純度の低い特殊銅線をつかって、「TUNAMINI NIGO V2」として製造されており、外見は一緒ですが音質はまったく別物になっているようです。)

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電源プラグはケーブルの太さと硬さにあわせて、同じくオヤイデの製品「P-046、C-046」にしました。
オヤイデのオリジナル製品で、透明感のある赤色のカバーが印象的です。電極はリン青銅に24K金とパラジウムの2層メッキを施したもので、ボディーも重量感があり、5.5sqまで対応できるしっかりした作りです。

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新しい電源ケーブルは、全長2.2m、重量800gと、とても存在感のあるものになりました。

純A級パワーアンプとフルデジタルアンプに接続して試してみましたが、純正ケーブルに比べ、いづれも低音の解像度がアップして、重心がぐっと下がりました。情報量も向上して、奥行き感もすごく出るようになります。HDDオーディオプレーヤーの電源ケーブルとして、普段利用しているLUXMAN「JPA-15000」とも比較してみましたが、自作電源ケーブルのほうが圧勝でした。

「TUNAMI NIGO」はスピーカーケーブルとしてはなく、電源ケーブルとして利用するのがベターなようです。やはり、耐電圧600V最大30アンペアの電力が伝送できる導体断面積(5.5SQ)が、電源の安定化、低インピーダンス化に大きく貢献していると思います。

TUNAMI NIGO 仕様
導体:PCOCC-A (*1)
線径:5.5Sq(69本/0.32mm)
構造:2芯キャプタイヤ構造
絶縁体(内部):高分子ポリオレフィン
絶縁体(外部):電磁波吸収体混入高分子ポリオレフィン
外装:ポリウレタン
シールド:1層-電磁波吸収体、2層-半導体(カーボン)層、3層-銅箔テープ
外径:14.0mm
定格:600V/30A PSE認証品

P-046、C-046 仕様
本体;PBT+GF30%
カバー;ポリカーボネイト
ブレード:リン青銅
メッキ:厚肉24K金メッキ(1.5μm)+パラジウムメッキ(0.3μm)の2層
取り付け方法:ネジ止め式
適合ケーブル径: 〜17mm
適応ゲージ:〜 AWG10(5.5sq)
定格:125V・15A PSE認証品
備考;パーツ類は全て完全非磁性体

(*1) PCOCC-A
PCOCC(Pure Cupper Ohno Continuous Casting Process:単結晶状高純度無酸素銅)は、一方向性凝固組織の特徴を持つ高純度銅線で、1986年に古河電気工業によって開発されました。
銅の結晶構造を単一化する製法に特徴があり、OFC導体としては結晶粒界が極めて少ないことから、オーディオ用ケーブルの導体として長年採用されていました。ただし、PCOCCは非常に硬い線材のため、アニール処理(焼き鈍し)をして柔軟性を持たせたものがPCOCC-Aと呼ばれています。東日本大震災後の国内マーケットの低迷を受けて、2013年12月末で製造販売を終了しています。
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2018年05月13日

純銀デジタルケーブルの製作 - FTVS-510 & SLSB

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BNCデジタルケーブルを製作しました。

HDDオーディオプレーヤ「NAC-HD1」のHDD換装(2TB)によって、ここのところHDDオーディオでの再生機会が増えています。フルデジタルアンプとデジタル接続していますので、新しいデジタルケーブルを作成することにしました。

部材は以前購入したままになっていたデッドストックです。いづれも秋葉原にあるケーブル専門店のオヤイデ電気がカスタム製作したデジタルケーブル用純銀素材のものです。

綺麗なシルバーのBNCデジタルケーブルができました。
すこし試聴した感じでは、これまでの同軸ケーブルに比べて、とても情報量が多く、フラットレンジで、音の粒立ちの細かい感じがしました。プラシーボ効果もあるかもしれませんが、、、

同軸ケーブルは、「Oyaide FTVS-510」、純度5Nの純銀線です。特性インピーダンス75Ωの5C2V相当ケーブルですので、結構太さがあります。この同軸ケーブルには伝送方向を示す矢印がつけられています。

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BNCプラグは、「Oyaide SLSB」、中心導体(コンタクトピン)が4N純銀で、外郭材質は真鍮の削出しで24K金メッキされています。コンタクトピンはNCマシンで太さ4mmの4N純銀棒から削りだしたそうです。
このBNCプラグは特性インピーダンス75Ωに完全整合し、コネクター部の反射による信号の乱れを無くすための設計が施されています。

デジタル伝送において、インピーダンスのマッチングが必須ですので、高周波伝送用のBNCで接続するのがベストです。デジタルオーディオの場合、RCAケーブルで接続されるケースも多いようですが、RCAコネクタはアナログオーディオ接続のためのものであり、インピーダンスを守られていないものが大多数です。当然インピーダンス不整合によるリターンロスが発生します。一方、BNCでは電圧定在波比 (VSWR)などがちゃんと規定されています。

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本来はデジタルケーブルで音質云々をいうのはおかしいのですが、デジタルケーブルによってサウンドが異なるというのはたしかです。正しいデジタル伝送ができなければ、ジッター等で時間軸ゆらぎが生じたり、データエラーが発生したりして、デジタルデータの品質が低下し、アナログ変換後の音質も確実に劣化します。いかに伝送ロスを減らすかが、情報量の差、音質の差になるのだと思います。

ちなみに、BNCプラグには特性インピーダンスが75Ωと50Ωの2タイプがあります。50Ωは計測用途や通信用途に、75Ωは映像信号やデジタルオーディオ用途に利用されます。
75Ωのコンタクトピンの径は50Ωのものより細いため、間違って50ΩのBNCプラグを75ΩのBNCコネクタ(リセプタクル)に接続すると接点が破損してしまいます。自作でBNCケーブルを作られる場合には部品選定に十分な注意が必要です。

<同軸ケーブル・FTVS-510 仕様>
 線材:1.05mm 5N(99.9995%)純銀 スキンパス加工
 構造:同軸構造
 絶縁体:フッ素樹脂スキン層+発泡ポリエチレン
 シールド:銅箔+銀メッキ銅(編組率95%以上)
 外装:UVカットPVC
 特性インピーダンス:75 Ω
 静電容量:56.5 nF/Km
 波長短縮率:74.5 %
 減衰量:23.1 dB/Km
 導体抵抗:21 Ω/Km
 外径:8.0mm

<BNCプラグ・SLSB 仕様>
 センターピン材質:4N純銀
 外郭材質:真鍮 24K金+ベリクロムメッキ
 内部絶縁体:PTFE
 特性インピーダンス:75 Ω
 適応線径:9.0mm
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2018年05月02日

HDDオーディオプレーヤーのHDD換装 - NAC-HD1

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HDDオーディオプレーヤー「SONY NAC-HD1」のハードディスクを 250GB から 2TB に換装してみました。

NAC-HD1は、ネットワークオーディオ機器の端緒になった製品で、2007年にソニーより発売されました。翌年、この機器を導入してデジタルオーディオ再生に活用しています。すでに生産完了品で、HAP-Z1ESが後継機に相当します。

NAC-HD1は、CDをリッピングしてリニアPCMデータにして内蔵HDDに保存できます。CDドライブよりもHDDから読み出すほうがデータ精度やジッターなどの点でオーディオとしては有利と言われています。リッピング性能がとても高くて、PC用高性能リッピングソフトウェアによるデジタルデータと完全一致するのを確認しています。逆にダウンミックスを繰り返したようなソースはがっかりしますが、、、

現在はハイレゾ対応のネットワークオーディオ製品がたくさん出てきていますが、NAC-HD1はその先駆けとなるような機能をたくさん持っています。
CD再生&リッピング機能、音楽データのHDDストレージ、24bit/96KHzのADコンバータ、24bit/192kHzのDAコンバータ、ネットワークオーディオ機能、楽曲タイトルのネット検索(Gracenote)、12音解析による音楽ファイルの自動分類、音楽ジャンルやミュージシャンごとのミュージックボックス再生機能など、、、使い勝手の良さと高音質で手放せないものになっています。

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オリジナルHDD-250GBは、リニアPCMで 380時間、つまり380枚ほどのCDをリッピングできますが、 すでに300枚ほどのCDをリッピングしていて、残り容量がとても少なくなっていました。

そこで、今回、2TBのHDDに換装して、リニアPCMで最大3092時間の録音が可能となりました。リッピング済みの音楽データを反映させても残り2800時間ほどもデータ容量があります。

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オリジナルHDDは古い規格IDEインタフェースのシーゲート製品(Seagate barracuda 7200.10, 250GB, 7200rpm) でした。
今回用意したHDD-2TB(WD AV-GP WD20ERUX, 2TB, 5400rpm)はSATAインタフェースで直接繋がらないため、SATA-IDE変換基板を使って接続しています。このHDDはAV機器用の低速タイプなので、低振動&低騒音で省電力でもあり、ノイズ面でも有利だと思います。

Linuxベースで単純なHDD換装ではまったく動作しなかったため、セクタバイセクタで物理イメージのクローンを作り、最終パーティションをディスク領域の最後部に移してから、データパーティションを拡張します。

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NAC-HD1は、実態としてLinuxコンピュータです。写真の中央にある基板がCPUボードで、CPUはルネサステクノロジのSH7090(300MHz)、メモリは64MBとミニマムな構成のようです。オーディオ専用設計のためにパソコンで構築したPCオーディオよりはサウンドグレードが相当高いと思います。

また、サウンドデザイン社にて、デジタル出力のデータ精度を上げるカスタムチューニングを施してあります。(下写真)リニアPCMデータを超低ジッターで外部デジタル出力(S/PDIF)できます。
フルデジタルアンプにBNC同軸ケーブルでデジタル接続して再生していますが、その再生音はとても鮮度の高くて音場を再現し、CDにデータとしてここまで情報が入っていたのかといつも感心します。

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いままではリッピングするCDをわざわざ厳選していましたが、これで気兼ねもなく好きなCDをリッピングして、音楽を楽しむことができそうです。リニアPCMのハイレゾデータもありますので、データ容量を気にせずストレージできそうです。

まだ手元には2000枚超のCDがリッピング予備軍としてありますので、相当やりがいがあります。

<参考>SONY NAC-HD1 製品情報
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2018年04月27日

Accuphase E-302B

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アキュフェーズ(Accuphase)のプリメインアンプ E-302B です。オーディオの黄金期の製品です。

アキュフェーズ製品といえばシャンパンゴールドが一般的ですが、これはとても珍しいブラックの精悍な外観をしています。1984年に突然変異のごとく、艶のあるブラック仕上げでリリースされました。同社のプリメインアンプとしては5代目の製品で、シャンパンゴールドタイプのE-302と併売されていました。

細かい操作ボタンやツマミなどをサブパネルに収めて、とてもすっきりしたデザインになっています。間接照明のオレンジのパワーメーターが印象的です。この製品以降のプリメインアンプはこのようなデザインとハードウェア構成を踏襲していきます。

この当時、高級オーディオ製品といえばブラックパネルというのが定番で、同社もその流行に乗るかどうか苦慮していたものと思われます。このようなブラックパネルはプロ向け製品には採用されましたが、その後のコンスーマ製品には採用されることはありませんでした。

このアンプを入手して33年もの歳月が経ちましたが、故障らしい故障は一度もありません。いまだに現役マシンとしてサブシステムの中で活躍しています。

ちょうどCDプレーヤーの登場した時代であり、デジタルソースへの対応を図ったアンプのようです。セパレートアンプ、C-222とP-266の設計思想とデザインをシンプルに反映したモデルのように思います。

パワーアンプ部の出力段にはPc120Wのトランジスタ4個によるパラレル・プッシュプル構成、ドライブ段にはMOS FETを採用しています。700VAのトロイダルトランスを搭載して、120Wx2(8Ω)の出力が可能です。また、プリアンプとパワーアンプを分離して、それぞれ独立アンプとして使用できます。

この機種以前のアキュフェーズのプリメインアンプは、コントロールアンプ機能にこだわっていましたが、この機種ではプリ部をできるだけシンプルにして、音の鮮度を上げる方向でチューニングされたようです。いわゆるアキュフェーズ・トーンがあまりきつくない感じだと思います。

このアンプはかなり発熱しますが、やはりシンプルな回路構成のおかげでトラブルが発生しにくいようです。これからも末長く使っていきたいと思っています。

このアンプ E-302B の製品概要はつぎのとおりです。アキュフェーズ社のウエブサイトで、製品カタログが今も公開されています。

Accuphase E-302 : https://www.accuphase.co.jp/cat/e-302.pdf

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2018年04月04日

時代を逆行する音楽メディア

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カセットテープ、1970年代から音楽メディアとして一世風靡していました。

1982年に登場したCDの台頭により、1990年代にほぼ絶滅したと思われていましたが、、、今静かなブームらしいです。

オランダのフィリップスが1962年に開発したオーディオ用磁気記録テープ媒体で、正式名称「コンパクトカセット」です。基本特許を無償公開にしたのが、世界的な普及の要因といわれています。

実は、この特許が無償公開になったのはソニーの故・大賀典雄氏の交渉力によるものが大だったようです。フィリップスは当初一個当たり25円のロイヤリティーを求めていましたが、当時テープレコーダー・シェアトップだったソニーには無料にすることとなり、最終的に世界中のメーカーに基本特許の無償公開をすることになったようです。

すっかり廃れていたメディアですが、2014年頃から、米国のインディーズ音楽で流行しはじめ、いまや世界的なブームになってきています。インディーズレーベルやバンドの間で、カセットテープにダウンロードコードを付けて売る方法が新しいトレンドとして流行したことからだそうです。

でもなぜ、こんなアナログのカセットテープが今更と疑問に思うのですが、、、

レトロでオーディオ的にも劣ったフォーマットのメディアなのですが、デジタルデータにはない物理的な魅力?、、、再生すればするほど劣化していくという物が持つ本来の脆弱性があるからなのかもしれません。

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これは、1979年にリリースされたナカミチのカセットデッキ、660ZXです。いまだ現役で活躍しています。
(ナカミチは当時カセットデッキ専業メーカーで、1980年に超弩級モデル1000ZXL、1982年に名機といわれたDRAGONがリリースされました。この時代にカセットデッキは完成度のピークを迎えたと思います。)

このモデルは、完全独立3ヘッド、周波数分散型ダブルキャプスタン方式、オートアジマスアライメントなどの精密なメカニズムにより、周波数特性は10Hz〜22kHz±3dB、ワウフラッター0.04%以下などの高性能を実現していました。自然でなめらかなサウンドで、他社のような個性的な音作りはされていませんでした。

いまのブームで残念なのは、ラジカセのような簡易再生環境でカセットテープの音質が評価されている点です。

全盛期に極めたカセットテープの音質がどんなものであったかを知られないままになっていることは、アナログレコードのブームと同様な一抹の寂しさがあります。
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