2024年02月28日

「これならできる特選スピーカーユニット 2023年版 ウェブコー編」SP製作 5

計測風景a.jpg

ある程度エージングを行った後で計測してみました。いつもどおり、周波数特性はピンクノイズ、軸上1m、「Audio Frequency Analyzer」アプリを使っての計測です。

まずはエージング後のメインキャビだけを測ってみます。

特性_キャビ(エージング)a.PNG

組上げ直後とは10kHz以上が違うようですが、最初に測った時は軸上から少しずれていたのかもしれません。低域方向は160Hzのピークが下がり減衰がなだらかになったように見えます。

再度メインキャビと脚部を接合し測ってみた結果は。

特性_組上a.PNG

80-100Hzがアップしさらに50-63Hzも若干上がっている感じがします。

元々メインキャビをバスレフとして設計し脚部はダクトの延長と考えていましたが、メインキャビ1.2L、脚部方側約2.5L両方で倍の5Lとなりダブルバスレフ的動作になっているようです。

ダブルバスレフとするとざっと計算して fd1=81Hz、fd2=66Hzとなりますが、その通りに動作しているかはインピーダンス特性をみてみないとわからないですね。

次に仰角を変え高域特性がどれくらい変化するか見てみましょう。

測定位置固定でメインキャビを上向きに仰角を0°→ 15°→ 30°→ 60°→ 90°と振っていきます。仰角の計測には「ClinoScope - 傾斜計&ジャイロスコープ」アプリを利用しました。

・仰角(0度)
仰角(0度)a.jpg

仰角(0度)PN特性_L_a.PNG

・仰角(15度)
仰角(15度)a.jpg

仰角(15度)PN特性a.PNG

・仰角(30度)
仰角(30度)a.jpg

仰角(30度)PN特性a.PNG

・仰角(60度)
仰角(60度)a.jpg

仰角(60度)PN特性a.PNG

・仰角(90度)
仰角(90度)a.jpg

仰角(90度)PN特性a.PNG

15°がフラットな特性ですね。30°になると12kHz近辺が落ち込み、60°、90°は6kHz以上がなだらかに下がっていきます。

スピーカーセッティングとしては左右の角度が15度になるよう設置すれば、この特性が得られるような設計になっているのでしょう。左右間隔120cmとすれば、スピーカーから約220cmの位置で聴けばよいということになります。

ここからは肝心の音質です。

見た目からScanSpeakのような柔らかな音を想像していましたが、思った以上にレスポンスの速いタイトな印象。10cm強四方のキャビの効果か濁りや歪を感じさせない中高域です。

今回のシステムとしての傾向は、低域側の量感があまり出ていないので全体的にシャープな音質です。立上がり、立下りが速く、ドラムスネアやギターのピッキングがリアルに感じられます。

バッフル面積が小さいので、ボーカルのセンター定位も輪郭よく表現できているようです。少々侮っていましたが、このユニットはかなり好みの音を鳴らしてくれます。予算があればマルチのミッドハイにも使ってみたいところです。

計測作業中に仰角調整や脚部取り外しで設置していると、この直立二足(歩行はしません)型はかなり不安定です。

これでは地震にも弱いですし、安全面からも台座に固定したほうがよさそうです。

適当な大きさの板がなかったので、幅300mm程度の板を寄せ集めてとりあえず作成して木ねじで固定しました。

台座(1)a.jpg

台座(2)a.jpg

後は色々と音源を変えて聴いていくことにします。
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2024年02月24日

「これならできる特選スピーカーユニット 2023年版 ウェブコー編」SP製作 4

メインキャビ(エージング)_2a.jpg

1日程メインキャビのエージングを行いました。

これだけでもサイコロ型キャビで剛性が高いので、結構タイトな低音を感じることができます。

ダクト開口面積が狭いので、ちゃんとバスレフ動作になるのか心配でしたが、振動は抜けているようです。

バッフルも小さいので、ボーカルなどのセンター定位はばっちりです。

いよいよメインキャビと脚部の合体です。

合体(1)a.jpg

円筒ダクトと脚部の開口径をぎりぎりに合わせているので、結構はめ込みに力が要ります。無事接合完了。
 
「たちあがれ ガンダム」

合体(2)a.jpg

というより(赤っぽければ)第7使徒かイデオンか。イデの発動ということで希望となるか破滅となるか・・・

設置(1)a.jpg

今回のギミックとしては、脚部接合部は接着しないことでメインキャビの仰角を変えることができます。

約45度として耳にユニット軸上を合わす、

仰角(1)a.jpg

また上向きにして音場型と変形ロボットのよう。

仰角(2)a.jpg

音場型設置例として

設置(2)a.jpg

次回はいよいよ計測に取りかかりたいと思います。
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2024年02月22日

「これならできる特選スピーカーユニット 2023年版 ウェブコー編」SP製作 3

暖かくなったと思ったら、再び冬モード、雨も続いて気の滅入る一週間です。

先週末から塗装作業に。

塗装後(1)b.jpg

脚部作業中はまだ曇りがちの天候だったので、乾燥に時間をとってまずまず上手く塗れたのですが、、、
メインキャビの時は雨がちになり、ちゃんと乾燥しないまま上塗りを重ねたせいで、塗装ムラがでてしまいました。

塗装後(2)a.jpg

特に白なので目立ちます。
が、塗料もなくなってしまい、とりあえずここで断念。後々サンドペーパーで磨きなおそうと思います。

気をとり直し、この状態で端子とWavecorユニット「FR085CU03」を取り付けました。

ユニット取付(1)a.jpg

左右のフランジのような抑えは脚部取付のためのストッパーです。

ユニット取付(2)a.jpg

脚部を取り付ける前に結線チェックを兼ねて、メインキャビだけで音出ししてみます。

無事に鳴りました。フルレンジはプラスマイナス結線さえ間違えなければ、大きな問題はないですね。

折角なので、周波数特性をピンクノイズで「Audio Frequency Analyzer」アプリを使って簡単に測ってみました。

まずは、比較のために基準としている FOSTEX「FE83E」で。

計測(FE83)a.jpg

かなり昔のユニットですが、特性はこんな感じです。

特性(FE83)a.PNG

2kHzと2.5kHzに差はありますが、中域フラットでなだらかな特性です。

同じ条件で、今回のWavecorユニット「FR085CU03」では!

計測(FR085CU03)a.jpg

高域はメーカー音圧周波数特性の通り、8kHzくらいから下がり20kHzにかけてピークがあります。

特性(FR085CU03)a.PNG

200Hz-2kHzは綺麗にフラットです。160Hzにピークが出ているのは円筒ダクトの特性でしょう。計算上はダクト共振周波数が70Hzあたりになるはずなんですが、ダクト径が小さいので密閉に近い動作をしているのかもしれません。

しばらくメインキャビだけで色々音を鳴らしてエージングした後、脚部と接合し特性が変わるのかどうか確認してみることにしてみます。
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2024年02月17日

「これならできる特選スピーカーユニット 2023年版 ウェブコー編」SP製作 2

前回、足りない部材を補給した後で、思わぬ怪我をしてしまった上に、足を庇いながら歩いたせいか軽いぎっくり腰になってしまいました。年々身体(運動神経)が衰えてきているような。

めげずに組立作業にかかります。

ユニット取付板(100x100mm)に側板、底板を張り付けます。この時点では側板を貫く円筒はまだ接着せずに、単なる位置決めです。円筒中央にΦ12mmの穴を開けました。切削が汚いですが箱を閉じてしまえば見えないので。

スピーカー端子は底板から出すことにします。

メインキャビ構造.jpg

吸音材は裏板部分に、余った分を円筒に巻きました。

メインキャビ吸音材.jpg

この時点で円筒を左右円盤で固定しています。

次は脚部、同じ形状を4セット分作ります。高さ600mm、幅60mm、奥行147mmです。

脚部構造(1).jpg

因みに板厚は12mm。

組立は前面板に側板→天板→底板→側板の順に貼り付けていくので、難しくはありません。

ただ、今回板取計算を失敗したせいで、脚部裏板分を同じMDF材から取れませんでした。仕方なく裏板のみ板厚10mmの杉材になっています。補強材の入れ方も不細工になってしまいました。これもどうせ隠れるのでいいでしょう。

脚部構造(2).jpg

吸音材は前面に軽く敷いています。

メインキャビと(ダクト位置は裏になりますが)脚部を並べてこんな感じのスタイルになることを期待して。メインキャビ前後板には5.5mmのMDFを貼りつけて鉋で斜めカットしています。ちょっとは見た目良くなりそうですかね。

全体構造.jpg

これで組立ほぼ完成です。

組立完成(1).jpg

6cmユニットとしては思ったより大きな作品になってしまいました。

組立完成(2).jpg

今回は塗装もして最後にメインキャビと脚部を接合しようと思っています。(次回に続く)
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2024年02月12日

「これならできる特選スピーカーユニット 2023年版 ウェブコー編」SP製作 1

年明けから大きな地震が発生し、いまだに災害の傷も癒えないまま1カ月以上が過ぎました。まだまだ余震もあり不安も多いことと思いますが、一日も早い復旧と被災された方々が日常生活に戻れるようお祈りいたしております。

Wavecor社『FR085CU03』のユニットを入手してからも1カ月以上が経ちましたが、眺めながらもどうしようかと中々よいアイデアが浮かびませんでした。
ある時、近所のホームセンターに立ち寄り、木材売り場で物色していると、下の写真のような円筒状の木材を見つけました。これをダクトに利用してみようと早速購入!

ダクト用円筒a.jpg

サイズは長さ200mm、外径約Φ25mm、内径約Φ13mm

キャビ容積1.2Lとして大まかな計算でfd=70Hz、f0c=140Hzくらいで設計できそうかなと目星をつけることに。

単純な小型バスレフでは面白みがないので、円筒ダクトをキャビ側板を貫くようにしてダクト両サイドをなにかで支えるような形状にすることでポンチ絵を考えてみました。

凡その設計を終え、板取し木材カット。

メインキャビ部材a.jpg

メインキャビの1チャネル分の部材、外径寸法124mmx124mmx148mmで、容量約1.2L

左右側板にダクト円筒を貫くための穴を開けてます。後でダクト円筒の中央箇所に10mm程度の穴を開ける予定です。

次に左右を支える脚部の裁断を行っていた最中、あっと気がついてしまいます。

「片チャン分のMDFしか買ってない!」

脚部部材a.jpg

この写真が1チャネル分。きちんと板取図面を書かなかったので、前後板、側板、天底板2セットあればいいと。思い込みとは怖いです。

またホームセンターに走る羽目に、そして出費に。製作は落ち着いてかからなければ。(次回に続く)
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2023年12月21日

「これならできる特選スピーカーユニット 2023年版 ウェブコー編」を入手!

表紙.png

今年は無いのかと思っていたスピーカーユニットのムック本(STEREO誌別冊 Ontomo Mook)が、年末も迫った今日届きました!

Wavecor(ウェブコー)というメーカーは正直初耳の会社ですが、2005年に中国広州で設立されたと書かれています。

それ以前はデンマークにて1983年から設計エンジニアとして活躍されていた方が立ち上げた会社のようです。

早速、中身を見てみましょう。

内容.png

今まではビニール袋で包装されていたのですが、今回のスピーカーユニット(Wavecor『FR085CU03』)はむき出しままダンボールでパッケージされています。少しでもコストダウンということでしょう。

写真では光沢がありますが、実物は黒の艶消しで重量感があります。振動板はアルミのようです。

ユニット(表).png

裏面にはスペックが日本語で書かれています。持った感じ、6cmスピーカーユニットとしては重いと思いました。

ユニット(裏).png

紙面から、スピーカーユニット仕様を転記します。

<Wavecor『FR085CU03』仕様>
・インピーダンス:4Ω
・RDC(電気抵抗):3.45Ω
・SPL(能率):86dB(2.83V/1m)
・Fs(最低共振周波数):114Hz
・Sd(振動版面積):21cm2
・Vas(推奨容量):0.61L
・Mms(振動板重量):2g
・Qms(電気的共振):13.1
・Qes(機械的共振):0.94
・Qts(総合的共振[Q0]):0.87
・Bxl: 2.3
・Rms:0.11Ns/m
・NOM Power(連続入力):10W
・MAX Power(最大入力):20W

年末年始ゆっくりどんなスピーカーにするか、お酒を飲みながら、ゆるりと楽しみますか!
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2023年11月27日

大阪ハイエンドオーディオショウ2023

OHAS2023_poster.jpg

週末開催された「大阪ハイエンドオーディオショウ2023」に行ってきました。

心斎橋のハートンホテルを貸し切っての開催です。昨年はコロナ禍で規模縮小、今年は2019年以前の規模にやっと戻ったようです。

興味深かったところをすこし紹介します。いい音を出しているブースが多かったのですが、混んでいるブースの音はイマイチでした。

Gallo Acoustics
01.GALLO.jpeg

何かの内部構造(フューレンコーディネート)
02.xxxx.jpeg

NuPrimeのパワーアンプ、DAC、CDトランスポート
03.NuPrime.jpeg

Q Acoustics
04.Q acoustics.jpeg

アキュフェーズ
05.Accuphase(1).jpeg

A-80の構成部品
05.Accuphase(2).jpeg

Sonus Faber (ノア)
06.SonusFaber.jpeg

JBLのアンプ群
07.JBL.jpeg

Mark Levinsonのプリ/パワー・アンプ
08.ML(2).jpeg

08.ML.jpeg

Mark Levinsonの新型?プリ/パワーもデザインが丸くなってます。

ハーマンインターナショナル
09.Harman.jpeg

アクシス
10.AXISS.jpeg

audelスピーカー(ステラ)
11.audel(1).jpeg

audelの内部構造
11.audel(2).jpeg

audelの積層型スピーカー、前面のデザインがなかなか面白いです。

WilsonAudio
11.Stella.jpeg

11.WilsonAudio.jpeg

AudioNECスピーカー
12.AudioNEC.jpeg

Falconスピーカー
12.falcon(1).jpeg

Falconの内部カットモデル
12.falcon(2).jpeg

とくに興味深かったのは、Falconの音場型スピーカー。雰囲気よく再生していましたが、選曲がオルガンに偏っていたのは残念でした。

Nanba.jpeg

最後になんば広場。イベント開催で大勢の人で賑わっていました。
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2023年10月18日

SPスタンドの製作

ようやく暑さも一段落、そろそろ金木犀の香りも漂いだして、室外で作業できる季節になってきました。

ところが、今年は恒例のステレオ誌・付録(ムック本)の噂も届かずじまい。
手持ちで正常なユニットもなく、かといってわざわざ買ってまでという気も起こりません。

しかたがないので、途中になっている子供のベッドの解体でもしようかと、、、まずは、長さ198cmの邪魔な手摺2本から処分しようと準備していた最中に、これをスタンドの柱にすりゃええやんと思いつきました。

設計なんて考えず、60cmを6本に分け上板、底板を張り付けるだけ。上板は思いついたことがあるので、Φ15cm穴を開けています。

出来栄えは写真の通り!

01.正面.JPG

01.正面.JPG

03.上部.JPG

工作精度が微妙なので上板木ねじ止め、底板は元々ベッドについていた取付金具を使っています。

04.底面.JPG

スタンド足は今までの穴開けで残された端材を利用。裏側なので罫書も消さずにそのままです。

05.音場型設置.JPG

上板に穴を開けたのはスピーカーを上向きに置いた時コードの接続できるようにしています。

06.上部(底).JPG

スピーカースタンドとしては軽くてそこまで音質改善にはならないと思いますが、移動、設置が簡単で高さ60cm+αあるので、なにかと重宝しそうです。

これだけでは内容寂しいので、歴代ユニットを設置した姿でもご覧ください。

07.(2016)M800.JPG

08.(2017)OMF800P.JPG

09.(2018)OM-MF5.JPG

10.(2020)OM-MF4.JPG

11.(2021)OM-OF101.JPG

12.(2022)OM-MF4ーMICA.JPG

注)2019年版はフロア型のためスタンドに乗せられませんでした。

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2023年07月13日

ミニー・リパートン(Minnie Riperton)

Minnie2.jpg

昨日は米国シンガーソングライター "ミニー・リパートン" の命日。 

1979年7月12日、31歳の若さでこの世を去りました。

5オクターブ半もの声域をもつ彼女の歌声は「天使の歌声」と呼ばれていました。

彼女の2ndアルバム "Perfect Angel" からスティーヴィー・ワンダーがプロデュースと演奏サポートを匿名でおこなっていたことでも有名です。シングルカットされた名曲 "Lovin' You" は全米No.1ヒットになり、一世を風靡しました。

生前最後のアルバム "Minnie" を久々に聴きましたが、半世紀近い時が流れても彼女の歌声は新たな感動を与えてくれます。美しい歌声を際立たせるバック演奏もこだわりが埋まっていて素晴らしいです。

YouTubeでも生前の様々な音源が見つかりますので、ご興味ある方はトライしてみてください。

* Lovin' You official video
https://www.youtube.com/watch?v=9I3UTG1dSTc

* Lovin' You from the Midnight Special show in 1975
https://www.youtube.com/watch?v=R_6SWqiYpvM

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2023年07月01日

ミケランジェリ(Michelangeli)

michelandeli-1.JPG

伝説のピアニスト「アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ」

デッドストックの未開封アルバム10枚組を中古レコード屋さんで格安ゲット!

michelandeli.JPG

若いころから、この偉大なピアニストに魅了されていました。いかにもイタリアンな風貌で厳格な感じ、その端正で個性的なピアノ・サウンドは唯一無二。

市販されているレコードはほぼ保有していますが、これはちょっと気になっていたCDボックス。

2007年に発売され、存在を知った時にはすでに店頭から無くなっていて、Amazonでも中古しかない状況でした。まさか直輸入・未開封品が格安ゲットできるとは!昨今のプレミア価格もついていませんでした。

ミケランジェリ、日本には何度か訪れています。最後は1992年、完璧主義の故のキャンセル多発でコンサートが実際におこなわれたのはわずかとか。1995年に亡くなっていますから、もう30年近い歳月が流れています。

このCDボックスの録音状態はあまりよくないですが、正規リリースは一枚もない貴重なものです。1940年代のモノ音源もあり、これだけでも大正解でした。
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2022年09月30日

MarkAudio OM-MF4-MICA スピーカー製作&試聴 (4)

04.密閉(2).JPG

まずは下部キャビと合わせた時の250Hzピークを調整します。といってもダクト途中に吸音材を少し入れるだけです。

手元にちゃんとした吸音材がなかったので、水槽の上部フィルタ(ウールマット)で代用。素材はおそらくポリプロピレン、厚みは8mmです。入れる箇所は最初の折り返し部分に適当なサイズにハサミで切りダクト入り口から落とし込み定規で押し込むだけです。

特性の比較だけになります。"Audio Frequency Analyzer"での測定結果はつぎのとおり(吸音材なし=上グラフ、吸音材あり=下グラフ)。

01.吸音材.PNG

やはり吸音材を入れたほうは250Hzが2dB程度下がっています。吸音材の量を増やせばもっと低下するはず。
しかし、音道を塞いでしまう恐れがあるのでこの1枚だけにしておきます。

ようやく試聴に取り掛かります。

いつもは手持ちの中から気が向いたCDを鳴らしながら試聴するのですが、各方式の違いでどう変わるのかを聞き取らないといけません。

ステレオ誌2011年1月付録のサンプルCDを使わせていただきました。大井川鉄道の蒸気機関車の生録音を再生チェックによく利用しています。

今回は、特に低域方向の違いを聞きたいので、この中からクラシックとジャズを選びました。

12. サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」
13. コールマン バード・フード/トライソニーク

左右間隔は約1m、約2m離れ試聴。密閉、両バスレフは TAOCスタンドにて、音響迷路のみ下部キャビに載せて行ってます。

02.試聴(1).JPG

02.試聴(2).JPG

密閉方式はデスクトップで使うことを想定して板でダクトを塞ぐ形に、バスレフ(上向)はダクトが空くよう板をずらしています。

それぞれの方式の感じとしては、、、

・密閉:
03.密閉.JPG

ティンパニーの打音軽く、オルガンの音階下がる部分が聞き取りづらい。ベースの音程は聞き取れるも、弦が指板に当たるカツン音の方が大きく感じられる。

・バスレフ(上向):
03.バスレフ(下).JPG

ティンパニーの打音はそれなりに聴こえる。オルガン音階もあまり分解できていないよう。指板にあたるカツン音もまだ響く感じがする。

・バスレフ(下向):
03.バスレフ(上).JPG

ティンパニーの打音も目立ってきて、トゥッティの迫力もそれなりの雰囲気に。ウッドベースの量感が感じられる。

・音響迷路:
03.音響迷路(BH).JPG

オーケストラのスケールが一回り大きくなったように聴こえる。オルガンの音程もそれなりに聞き取れる。ベースの迫力が出ててきた。

これだけだと単に主観的な感想になるので、各曲の周波数特性を測ってみました。

左チャネルのみとし試聴位置(1.8m, これでスピーカに対し約15°)にスマホを設置し、曲をかけてホールド特性をみます。

その前に楽曲自体の特性を"Music Frequency Analyzer"で調べてみました。
このアプリはリッピングした楽曲データをデジタル解析できます。つぎの結果は楽曲全体の周波数特性(ピークホールド)を解析表示したものです。

04.オルガン付き.PNG

「オルガン付き」は全域きれいになだらかです。

04.バードフード.PNG

「バード・フード」は 63-250Hzのレベルが結構高く録音されてます。

この特性がスピーカーでうまく再現できれば原音再生になるのでしょうか、疑問ではありますが。

「オルガン付き」の実機計測は、上から密閉、バスレフ(上向)、バスレフ(下向)、音響迷路の順です。

05.実測(オルガン付き).PNG
# 20Hz,31.5Hzは自動車などの外部騒音なので無視ください。
# 見やすくするために、80Hzと100Hzの間にラインを後から引いています。

密閉でも125-200Hzがそれなりのレベルがありますが、バスレフ(上向)になると同帯域が強調されているようです。
バスレフ(下向)にすると 160、200Hzが若干下がり 100、125Hzにエネルギーが移動しています。
音響迷路だと100Hzがさらに上がり、80Hzが6dB上昇しました。

「バード・フード」でも傾向は同じようです。

05.実測(バードフード).PNG

バスレフ(上向)の160、200Hzはかなり突出してますね。
音響迷路方式は63Hzくらいまで効果を期待していたのですが、特性を見る限りあと一歩というところです。

上下合わせたシステムサイズからすると、もう少し頑張って欲しかったところです。さらに音道を延ばすか、ダブルバスレフ方式に切り替えるか。

今回は低域方向の特性が方式によってどう変化するかに注目して試聴、計測しました。
デスクトップ設置として考えるとそんなにバリバリ低音強調する必要もないでしょう。密閉やバスレフでも充分な再生能力がこのユニットにあるのがわかりました。

後は、好みや楽曲によって上下ひっくり返すとかダクト塞ぐとかすればいいかと思います。本格的に聴く時には下部キャビネットに載せてという使い方になるでしょうか。ちょっと面倒臭いですかね。
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2022年09月26日

MarkAudio OM-MF4-MICA スピーカー製作 (3)

MarkAudio OM-MF4-MICA スピーカー用に製作したスピーカースタンド、メインスピーカーとのセッティング次第で様々なSPシステムに変身します。

・Main SP(バスレフ・ポート下側)
01.バスレフ(下)_1.JPG

まずは、上部キャビだけの小型バスレフの周波数特性を測ってみます。
なるべく同条件になるように、下部キャビの上に一枚板を挟み隙間ダクトを確保します。

01.特性バスレフ(下).PNG

TAOC スタンドの時より、100-160Hz が上がりましたが、エージングのせいかな。見た目はまずまずの周波数特性かと思います。

・Main SP(バスレフ・ポート上側)
02.バスレフ(上)_1.JPG

次に、上部キャビをひっくり返します。ユニットは中央配置なので正面から見る分には変わりありません。ダクトが天板側になり約 5cm と長さは短くなります。

02.特性バスレフ(上).PNG

周波数特性は 100-160Hz の山が 160-200Hz に移動しました。
計算上は fd=240Hz くらい。デスクトップに置く場合は、楽曲によって上下を入れ替えてもいいかもしれません。

・Main SP+スピーカースタンド(BH)
03.BH_1.JPG

いよいよ、下部キャビと接続し、どの程度低い周波数まで再生できるか確認です。

03.特性BH(1).PNG

おっと、250Hz にピークが、、、共鳴ダクトとして計算した 234.5Hz の波長がもろに出ています。共鳴管として機能していますね。

確かに、バックロードホーンとしては上部キャビ容積が大きく、スロート部分も結構面積があって開口率が小さいので、ホーンとしての動作はないかなと考えていました。

バスレフ方式と比較して 100-160Hz のレベルは同じ程度、40-63Hz が若干レベルが上がっているようです。1/4 波長の効果かもしれません。

250Hz ピークは後で細工を考えるとして、今度は下部キャビをひっくり返してみましょう。

・下部キャビ・上下反転
04.密閉(1)_1.JPG

底板はダクト接続穴はありませんが、上部キャビを載せられるよう天板と同サイズの補強板を付けています。
上部キャビを載せるとこれまたピッタリと合体します。

・Main SP(密閉型)
04.密閉(2)_2.JPG

これで上部キャビはバスレフ動作ではなく密閉方式になります。

04.特性密閉(1).PNG

低域特性はバスレフのようにストンと落ちるのではなく、100Hz以下で緩やかに下がっていきます。密閉として計算した f0c は 137.5Hz になります。

4通りの使い方とそれぞれの周波数特性を測ってきました。各方式についておおよそ考えていた動作、特性が出ていたように思います。

上下キャビの接続箇所からの空気(音)漏れを心配していましたが、計測結果からは大きく漏れている様子はなさそうです。

今回は計測中心の説明になってしまいましたが、次回は試聴報告と 250Hz ピーク対策について考えたいと思います。
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2022年09月24日

MarkAudio OM-MF4-MICA スピーカー製作 (2)

MarkAudio "OM-MF4-MICA" スピーカーに合わせて、専用スピーカースタンドを用意しました!

高さ462mmのスピーカースタンドになります。本体キャビをのせると前高662mm(ユニット中央までは562mm)です。

01.キャビ(L).JPG

上面に穴が空いてます、裏側下部にも開口部が見えますね。

02.キャビ(裏).JPG

それでは、ユニットの付いた本体を載せてみましょう。ピッタリはまります。

03.SPシステム.JPG

実はこのスピーカースタンド、ホーン構造になっているんですよ。

04.組立(4).JPG

ホーン構造といっても音道の長さはそれ程ありません。
下部キャビだけで約1400mmの長さです。なので、CWホーンと共鳴管や音響迷路の中間的な感じでしょうか。

上部キャビとの組み合わせではつぎの写真のような構造となり、上部キャビダクトと合わせて音道はトータル1450mm長になります。

05.組立(6).JPG

共鳴ダクトとして考えると [音速÷音道の長さ] で

340m/s÷1.45m = 234.5Hz

の波長になるでしょうか。

参考までに板取写真を。

06.板取(2).JPG

これも側板に対して音道順に張り合わせていくだけなので、製作時間は3時間程度で終了。内部を仕切る板の間隔を合わせるのが注意点ですね。

次回はこのSPシステムの驚きの機能を計測結果と合わせて、ご紹介したいと思います。
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2022年09月21日

MarkAudio OM-MF4-MICA スピーカー製作 (1)

「これならできる特選スピーカーユニット 2022年版マークオーディオ編」付録の Mark Audio "OM-MF4-MICA"、やはり6cmユニットということで小型バスレフでいくことにしました。製作もとても簡単です。

机の上に置いても無理のないサイズ感というところで、幅12cm、奥行15cm、高さ20cm程度に納まるよう板取を考えます。

01.板取(1).JPG

板厚12mmのMDFを材料として板幅100mmのバッフル、天板、底板、裏板に200x150mmの側板で挟む形、バスレフダクトは底板から裏側に逃がすようにします。

板数が少ないのでカットも楽、製作も側板に順次張り合わすので難しさはありません。

02.組立(1).JPG

仮組時点ではダクト方向をユニット側にしていましたが、もう少しダクト長を稼ぎたかったので裏板に向く方向に変えています。

03.組立(2).JPG

底ダクトから裏板側に抜けるよう底板は12mmの隙間をあけています。

04.組立(3).JPG

内容積は1.9L程度、断面積が途中で変わるのでダクト周波数(fd)の計算は大雑把ですが170Hz程度の想定です。

吸音材を天板側に少し入れ、側板を貼り付ければ完成。

05.完成(正).JPG

06.完成(裏).JPG

接着剤の乾燥に1日待って特性を測ってみました。昨年とは測定場所が変わったので標準SPのFOSTEX "FE83N"との比較をしてみました。

08.FE83N.JPG

ピンクノイズを再生、アンプボリューム同位置、計測スマホ軸上1m、 "Audio Frequency Analyzer" アプリで計測した 周波数特性がつぎのとおりです。

・OM-MF4-MICA 周波数特性
07.特性(OM-MF4-MICA).PNG

・FE83N 周波数特性
09.特性(FE83).PNG

OM-MF4-MICAの中高域特性は見事にフラット、16kHz以上はマークオーディオの個性ですかね。30度特性で平坦になることを期待しているのでしょう。

ダクト周波数はこの特性からすると160Hz近辺でしょうか、見た目は100Hz-12.5kHzフラットになっています。

FE83Nの方は1k-2kHzが若干レベル高目になっているようです。

ざっと試聴した感想は、よくある紙臭い音ではなかったです。シンバル、フルートの高域も綺麗に拡散する感じ、ピアノの粒立ちも感じられます。

さすがにベースの基音、オーケストラのトゥッティ再生は厳しいですね。ニアフィールドで壁に近づける設置であればもう少し低い方の伸びが期待できるかもしれません。

ということで後は塗装くらいでしょうかね。

いいえ。いくら小型とは言え机周りにそんなスペースがない。通常のセッティングでも聴いてみたいけどわざわざ台を用意するのもな〜。

というお声から、今回この小型システムとマッチしたスピーカースタンドをご用意しております。(え〜、そんな声聞いたことないわ)

そのスピーカースタンドがこちらになります、、、次回につづく。
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2022年09月20日

「これならできる特選スピーカーユニット 2022年版マークオーディオ編」- OM-MF4-MICA を入手!

OM-MF4MICA_ユニット(1).JPG

ようやく今年のStereo誌ムック本 ONTOMO MOOK「これならできる特選スピーカーユニット 2022年版マークオーディオ編」を入手しました。

OM-MF4MICA_ユニット(2).JPG

今回のユニットはマークオーディオ "OM-MF4-MICA"、6pフルレンジです。

外見からは、2020年版ユニット"OM-MF4"の振動板を紙にして軽量化を図っただけのように見えますが、本誌内容ではその他細かい改良が加えられているようです。

・OM-MF4-MICA T/Sパラメータ
 Re = 6.8Ω
 Fs = 106.69Hz
 Vas = 1.17L
 Qts = 0.55
 Sd = 23cm2
 Mmd = 1.33g
 Mms = 1.39g
 Spl = 85.23dB/m
 Max Power = 7W(Nom)
 XMax = 4.0mm(1way)

・OM-MF4 T/Sパラメータ
 Revc = 8Ω
 Fs = 97.5Hz
 Vas = 1.15L
 Qts = 0.64
 Sd = 24cm2
 Mmd = 1.63g
 Mms = 1.69g
 Spl = 83.41dB
 Max Power = 7W(Nom)
 XMax = 4.0mm(1way)

機械システムのムービングマス(Mmd)が 0.3gも軽くなっています。Fsが高くなり、音圧レベルも上がっています。

Qtsが下がっているので、少し負荷のかかるダクトでもうまく鳴ってくれそうです。

OM-MF4-1.jpg

2020年版ユニット"OM-MF4"はデザイン優先で設計して、デスクトップオーディオとして活躍中。

今回は素直なバスレフでいくか、、、どうかは次回のお楽しみ。
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追記)OM-MF4 関連記事
MarkAudio OM-MF4 プロジェクト vol.1 - ブレストデトネイター 誕生

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2022年09月15日

ビル・エヴァンス - 追憶の時

BillEvans-TimeRememberd.jpg

本日はビル・エヴァンスの命日。

ビル・エヴァンスのジャズピアノの魅力にずっと憑りつかれてきました。1980年に亡くなって42年もの歳月が流れても、彼の音楽はいまも人々の心を惹き付け続けています。

久々に、ビル・エヴァンスを描いた映画「Time Remembered: Life & Music of Bill Evans」を観てみました。
波乱万丈の人生を描いたドキュメンタリー、その生き様の壮絶さを改めて実感できました。彼に関わりのあったミュージシャンのインタビューやビル・エヴァンスの肉声も入っているので貴重な記録です。

残念ながら、実際のライブを聴く機会はなかったのですが、ビル・エヴァンスと同じ空間にいたことがあります。

京都木屋町のジャズクラブ「Lady Day」、、、その昔よく通っていたバーで、毎晩のようにライブ・セッションが催されていました。

そのお店の漆喰壁に、大勢のミュージシャンに混じって、ビル・エヴァンスの手書きサインが!!
おそらく、日本ツアーの際に立ち寄ったのでしょう。ここに居てたんだよなと思いながら、カウンターでバーボンを飲んでいた記憶があります。

お店もかなり前に閉店してしまって、もう由来を訊ねることもできませんが、、、あのサインが描かれた漆喰壁、閉店したときに一部削り取ってでも譲り受けたかったなぁ。
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2022年08月31日

「Amazon Echo Dot(第4世代)」を入手!そのサウンド特性は!?

EchoDot-4th-1.jpg

「Amazon Echo Dot(第4世代)」をサマーセールで入手!

EchoDot-4th-2.jpg

「Amazon スマートプラグ」とのセットが超特価だったので、ついポッチと、、、(本当は、スマートプラグが欲しかっただけなんですが)

スマートプラグは 「MUJI 大風量サーキュレーター」 をリモートコントロールするのに大活躍してくれています。

Amazon_Smart_plug.jpg

一昨年に導入した「Amzon Echo Dot with Clock(第3世代)」とほぼ同じ直径(10cm)ですが、第4世代のほうは球体なのでかなり大きく見えます。

EchoDot-4th-4.jpg

全体にスタイリッシュに仕上がっているのですが、上部ボタンのデザインが妙に不格好なのはご愛嬌ですね。

EchoDot-3th-1.jpg

第3世代のほうがあまり存在感を主張せず、よくできたデザインだと思います。
時刻表示だけなく音量レベルの設定表示などができるのはとても便利なので、第4世代も時計付きにしたほうがよかったなと少し後悔しています。

さて、肝心のスマートスピーカーとしての音質はというと、、、
第3世代でがっかりしたサウンド傾向は残っていました。かなり改善されたという口コミがあったので期待していたのですが、、、

ということで、改めて周波数特性を計測してみました。

・Amazon Echo Dot(第4世代)
EchoDot-4th-Freq.jpg

・Amzon Echo Dot with Clock(第3世代)
EchoDot-3th-Freq.jpg

iPadとBluetooth接続し、ピンクノイズを再生させて、オーディオアナライザーアプリ「Audio Frequency Analyzer」で周波数特性を計測した結果です。
第4世代と第3世代を同一条件で再生、測定距離は100cm、1/3オクターブバンド、ピークホールドでの周波数特性です。

第4世代では、第3世代の課題だったドンシャリ傾向、中域の大幅な落ち込みが改善されて、割と素直な周波数特性になっています。

フルレンジ単発で低域を無理に持ち上げすぎなので、やはり鈍い低音です。しかし、第3世代のような人の声の不自然さはかなり改善されています。

オーディオファンとしてはこの音質ではあまり音楽を楽しめそうもありません。やはりイコライザーで調整して特定の音楽ジャンル向けに利用するしかなさそうですね。まあ、Alexa音声アシスタントとして別室でがんばってもらいましょう。
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関連記事:Amazon Echo Dot その音質に違和感、周波数特性は!?
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2022年05月14日

さよなら ONKYO!

ONKYO_logo.jpg

昨日、オンキヨー・ホームエンターテイメントが自己破産しました。とても残念です。

オンキヨー(ONKYO)のブランドは、日本オーディオの発展に大きな寄与をしたメーカーとして、我々オーディオファンの記憶に深く残るでしょう。

いままで、ありがとうございました!
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2022年01月31日

YAMAHA GT-2000L インシュレーターを交換してみた!

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ヤマハ アナログレコードプレーヤ「GT-2000L」

ながらく愛用しているオーディオ全盛期、1980年代の銘機です。本日、インシュレーターを交換しました。

「GT-2000L」の本体重量はかなりのヘビー級で 約28kG、長年の加重に耐えかねて、純正インシュレーターがすっかり悲鳴を上げていました。

純正インシュレーターはゴムとスプリングの複合構造で、砲金製ターンテーブル「YGT-1」(18kg)に換装しても大丈夫なように、1本あたり 約12kg以上の加重に耐えられるようなしっかりしたものでしたが、、、

いまや、このような惨状に!

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4本うち2本がダメージを受けており、とくに1本は完全にゴム接着が剥がれて、封入されていたスプリングが飛び出しています。

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ヤマハでも補修部品のストックはすでに無いとのこと。40年近く前の製品ですし、当たり前ですよね。

ずっとオークションなどで探していましたが、純正インシュレーターの単体出品になかなか出くわすこともなく、仕方ないので他のインシュレーターをつけて凌いでいました。アナログプレイヤーにソリッドで強固な素材のインシュレーターをもってきてもある程度しか効果がないのを実感していました。要は適切なハウリングマージンをもったものでなければ、再生レベルによって簡単に破綻してしまうと、、、。

昨年、オーディオ・ジャンク一式なるヤフオク出品物の中に、オーディオケーブルやラジオなどガラクタに混じって怪しい物を発見!

もしやと、超格安で落札して届いたものを確認すると、、、

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本物のGT-2000用純正インシュレーターの4個セット。これはまさに福袋!

見かけ上の劣化がとても少ない状態、おそらくGT-2000に装着されて実稼働していた期間もかなり短そうでした。

tubberprotect.JPG

このご時世なので、ついアルコール消毒・洗浄してしまい、ラバーのブルーミング現象(白化現象)を生じさせてしまいました。そこで、KUREラバープロテクタントを少し塗布してみたところ、すっかり見違えるように。

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試しに、以前のインシュレーターと新しいインシュレーターで衝撃吸収の度合いがどれくらい差があるのか、iPhone SE2をターンテーブルに載せて 振動解析アプリ "Vibroscope" で計測してみました。

*古いインシュレーターの振動吸収・計測結果
GT2000L-ins-old-vibration.jpeg

*新しいインシュレーターの振動吸収・計測結果
GT2000L-ins-new-vibration.jpeg

これは、GT-2000LをGTラック”GTR-1W”に載せた状態で、ラック棚板を断続的に手で強く叩いたときの計測結果です。新しいインシュレーターのほうが外部振動を減衰できているのがわかります。やはり古いインシュレーターの振動吸収性能の劣化は明らかですね。この評価にあたって、できるだけ同じ力を心掛けたのですが、まったく同じような振動を与えるのは難しいので、参考程度に。

ひさびさに、オリジナル状態でのGT-2000Lのサウンドが楽しめます。これでしばらく大丈夫でしょう。
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2021年12月21日

パコ・デ・ルシア(Paco de Lucía)

paco2.jpg

本日は、偉大なギタリスト、パコ・デ・ルシア(Paco de Lucía)の誕生日(1947年12月21日)でした。

フラメンコの枠を超え、ギターミュージックの新たな地平を切り開いた天才。

来日するたびに、ライブコンサートを聴きに行っていました。

ライブといえば、「Friday Night in San Francisco - Live」(1980年12月5日, リリース1981年)のジョン・マクラフリン、アル・ディメオラとのスーパーギタートリオが有名ですが、わたしは "LIVE UNDER THE SKY"(1981年7月25日、東京・田園コロシアム)でのチック・コリアとの競演がとくに印象に残っています。あの豪雨ともいえる雨の中の野外ライブは空前絶後でした。

2014年2月25日にツアー中のメキシコで亡くなったという悲報に接したときには喪失感に涙したものです。

晩年は若い頃のように超絶技巧でギターを弾きまくるという感じではなくなっていましたが、その進化しつづける姿勢と音楽性を敬愛していました。

この「二筋の川 - Fuente y caudal」 (リリース 1973年)と題されたアルバムが私にとってパコの音楽の原点。フラメンコの伝統に立ちながら、パコが新しい音楽の創造をはじめた源流です。もし機会があればぜひお聴きください。
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2021年12月06日

本日は「音の日」

1877年12月6日にトーマス・エジソンが「フォノグラフ(錫箔蓄音機)」を発明した日に因んでいます。まさに、オーディオが産声をあげた日ですね。

十数年前、金沢を旅したとき、金沢蓄音機館で様々なタイプの機械式蓄音機を聴く機会がありました。

そのなかでよく覚えているのは、「Victrola Credenza (ビクトローラ・クレデンザ)」、「蓄音機の王様」ともいわれた名機、1925年に製品化されたものです。当時、家一軒が購入できる価格だったとか。

それまで、ごく一般的なSP蓄音機は何度も聴いたことがあったのですが、このビクトローラ・クレデンザの再生音には驚かされました。
78回転SPレコードを電気増幅なし、ホーンスピーカー(コンパクトに折り畳まれた全長180cmホーン)のみでメカニカルに再生しているにもかかわらず、とてもモノラルとは信じられない深く繊細な音で、臨場感がとくに素晴らしい。しかも小規模ホールでも十分なほどの再生音量(ダイナミックレンジ)でした。

たしかに再生周波数レンジは狭いですが、人の聴感のスィートスポットを知り尽くした絶妙なチューニングが施されているのでしょう。むしろ楽器といったほうがいいかもしれません。100年前に、音楽を忠実に録音再生できる技術がひとつの頂点に達していたのを改めて実感した体験でした。それから、すっかりSPレコードマニアの方々(そのセンスと耳の良さ)を尊敬するようになりました。
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2021年10月19日

ジャクリーヌ・デュ・プレ

JacquelineDuPre-1.jpg

本日はジャクリーヌ・デュ・プレ(Jacqueline du Pré)の命日でした。

彼女は1987年に42歳の若さで亡くなっています。多発性硬化症(MS)のため、1961年から73年までのわずか12年間の活動期間でしたが、とても素晴らしい情熱的なチェロ演奏を残しています。ふと思い出して久々に聴きました。

エルガーのチェロ協奏曲が有名ですが、このアルバムのドヴォルザークのチェロ協奏曲(1967年)も素晴らしい。その演奏はまさにジャケットの表情のとおりでしょう。
そして、サン=サーンスのチェロ協奏曲(1971年)のときには多発性硬化症の症状がもう出始めていたようですが、まったくそれを感じさせない渾身の演奏です。時を超えた感動をありがとう。
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2021年09月17日

ONKYO "OM-OF101" スピーカー製作 - その6 - 最終章

+ツイーター.jpg

高域のエネルギー感を上げるために、ツイーターを追加してみました。

裏配線.jpg

まずは、OM-OF101 だけの 水平角 30°特性を再度確認。4KHz くらいからなだらかに下げっているのがわかります。

- OM-OF101フルレンジのみの周波数特性(水平角 30°)
30度(FullRange).PNG

ツイーターとつなげるのであれば 8k〜12kHz クロスが妥当な感じがします。

今回、追加するツイーターは DigiFi No.20 の付録、Olasonic 製のスーパーツイーターです。
1年くらい前に付録のみ格安で売っていたものを入手、本箱の片隅で忘れ去られていたものにぜひ歌ってもらいましょう。

まずは、スーパーツイーターのみの周波数特性、手持ちのコンデンサを変えてみましょう。

パーツ箱にある使えそうなコンデンサーの静電容量としては、0.22μF、1.0μF、1.5μF、3.3μF の4種類。メーカーはバラバラ、かなり以前に使っていたものが含まれています。ブチルゴムのカスが残っていたりと見た目悪いので写真は撮りませんでした。

OM-OF101 の 水平角 30°特性に合わせるため、Olasonic ツイーター軸上から 同じ角度 30°の周波数特性を計測してみます。

- Olasonic ツイーター 周波数特性(C=0.22μF)
c0.22u.PNG

- Olasonic ツイーター 周波数特性(C=1.0μF)
c1.0u.PNG

- Olasonic ツイーター 周波数特性(C=1.5μF)
c1.5u.PNG

- Olasonic ツイーター 周波数特性(C=3.3μF)
c3.3u.PNG

0.22μF はさすがにレベルが低い。
1.0μF は 10kHz、1.5μF はもう少し低く 6kHz くらいは出ていそうです。
3.3μF だと 2〜2.5kHz までエネルギーありそうですね。これはちょっと被りすぎでしょう。

1.0μF と 1.5μF でフルレンジとつなげてみます。水平角 30°での周波数特性の比較です。

- OM-OF101+Olasonic ツイーター 周波数特性(C=1.0μF)
30度(c1.0).PNG

- OM-OF101+Olasonic ツイーター 周波数特性(C=1.5μF)
30度(c1.5).PNG

1.0μF でつないだ方は 16kHz まで伸びるようになりました。位相の関係か 1.5μF の方が 10kHz 以上のレベルが下がります。無難なのはやはり 1.0μF でしょうか。

次は軸上での周波数特性を測ってみます。バッフル面からのオフセット距離を 0mm / -15mm / -20mm と後退させてみます。

- OM-OF101+Olasonic ツイーター 周波数特性(bd=00mm)
B00mm(2).PNG

- OM-OF101+Olasonic ツイーター 周波数特性(bd=-15mm)
B15mm(2).PNG

- OM-OF101+Olasonic ツイーター 周波数特性(bd=-20mm)
B20mm(2).PNG

20mm はかなり 10kHz から上が下降。バッフル面と同じ場合は 4kHz から徐々に下 がっている感じです。

15mm くらいが高域の伸びが確認できます。OM-OF101 ユニットのボイスコイル位置が 12〜15mm あたりなので、やはりボイスコイル位置を合わせるのが定石なんでしょうか。後は聴きながら位置は微調整していくことにします。

他に極性も変えてみれば良いのですが、一旦この状態(C=1.0μF、bd=-15mm、正相)にて何曲か流してみます。

一聴して高域のメリハリ感がでてセンター定位もくっきり。スーパーツイーターなのでつながりも自然です。

女声ボーカルのさ行も雑味感なく歌ってくれます。低域のベースラインも気持ちタイトな方向に変化したように感じます。これはエージングの効果かもしれません。

最後に、同じ 10cm フルレンジユニット、ステレオ誌 2012年8月付録 ScanSpeak 10F/8422-03 との特性比較を載せておきます。

ScanSpeak.JPG

このボックスは、容量 3.7L、バスレフ リアダクト fd=108Hz で設計したものです。横置で設置する前提なので、縦置だと落ち着かない感が、、、。

- ScanSpeak 10F/8422-03 周波数特性
特性(ScanSpeak).PNG

- ONKYO OM-OF101 周波数特性
特性(OM-OF101).PNG

音圧レベルは同等のようですが、100Hz 以下は落ちています。9年もの歳月の差があるので、同じ条件で比べるのは酷でしょうか。
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2021年09月16日

Apple HomePod mini を導入、周波数特性を計測してみました!!

AirPlay 評価機材として、今更ながら Apple HomePod mini を導入してみました。想像していたより小ぶりの箱。

HomePod min(2).jpg

早速、箱から出して設定をと、、、Home app を削除してしまっていたとか、Bleutooth オフになってたとか、結構手間取ってしまいました。
なんとか設定を終えたところで、Apple Music アプリからの音楽再生は問題ありません。

それでは、ちょっと周波数特性を測ってみましょう。

"Audio Tone Generator - ATG" アプリからピンクノイズを再生しようと AirPlay の機器選択を合わせます。が、iPhone 本体からしか再生できない。ん〜、当初の思惑が・・・

とりあえず iTunes から再生することで測定を進めます。

軸上といっても音場型スピーカーはどちらが正面かわからないので、テーブルの上に載せた状態、距離 1m にて "Audio Frequency Analyzer" アプリで測定。

サイン波 1kHz を再生し大まかな再生レベルを合わせた後、ピンクノイズを再生、HOLD ONにて約15秒ホールド、1/3 オクターブバンド解析での周波数特性です。

・FFT測定結果(再生レベル調整:1m、サイン波 1kHz)
1kHz.PNG

・周波数測定結果(1m、ピンクノイズ、1/3 オクターブバンド解析、HOLD)
PN(4).PNG

160Hz、200Hz のレベルが低いのは、他のスピーカー計測でも現れるので、おそらく定在波の影響でしょう。

筐体サイズの割りに、低音は 63Hz まで伸びてます。高域 2kHz 以上は中域に比べ 2〜4dB 程度低くなり、12kHz 辺りをアクセントとしているようです。

聴感上はこの周波数特性に近い感じで、思ったよりも低音感があり、小音量でも音楽は聴きやすいです。小型なりにドライバーやパッシブラジエーターの設計がよくできていると感じました。

「Hey Siri」の声もちゃんと聞き取ってくれます。

Apple Music アプリは当然なので、一般のミュージックアプリでも試してみました。"Timbre16" アプリ(配信停止)にて音楽再生、再生機器を選択すると無事再生。EQ の切り替えで音色も大きく変化します。

HomePod mini は、手軽に BGM をかける目的であれば充分な機能ですね!
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2021年09月07日

ONKYO "OM-OF101" スピーカー製作 - その5 - おまけ

今回のギミック。タッタラーーー、ダクト栓!(そう言えば先日ドラえもんの誕生日でしたね)

OSB 合板の端材から切り出したもの。

ダクト栓.jpg

ダクト穴直径に合わすのに左右合わせて合計6回も無駄に切り抜きました。後ろに見えるのはツイーター用の補助板、塗装途中です。

バスレフモードと密閉モードの見た目はこのとおり。

・バスレフモード
バスレフモード.jpg

・密閉モード
密閉モード.jpg

早速、バスレフモードと密閉モードの周波数特性の違いを!

極端な違いは見た目無さそうですが、密閉モードでは 63Hz レベルが少し下がったような感じです。

・バスレフモードの周波数特性
バスレフ特性.PNG

・密閉モードの周波数特性
密閉特性.PNG

10.5L の密閉で計算すると、f0c (箱に収めた時のユニットf0) は 101Hz あたり、バスレフと比較すると少し腰高の印象になりそうです。

試聴した印象でも密閉モードはやや抑えられた感じの低音、バスレフモードに軍配でしょうか。

密閉モードにする場合は、吸音材を増やした方が良さそうです。
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2021年09月06日

ONKYO "OM-OF101" スピーカー製作 - その4 - 完成

朝晩は過ごしやすくなってきました。

完成(表)(2).jpg

完成(裏)(2).jpg

ファストン端子を調達して、やっとボックス完成!

端子(2).jpg

ボックスのサイズはこんな感じ。

サイズ感.jpg

完成したボックスにユニット取付け、結線チェックを兼ねて小音量でミュージックを流しておきます。

設置.jpg

異音などなく極性もOK。まずは左右の周波数特性を測ってみます。

計測(初期)A.JPG

"Audio Frequency Analyzer"を使い、1kHz正弦波でレベルを合わせた後、ピンクノイズ再生、1/3オクターブバンドの周波数特性を見てみましょう。

・F特性計測 (初期) - Lch
01.計測(初期)-Lch.PNG

・F特性計測 (初期) - Rch
02.計測(初期)-Rch.PNG

素晴らしい程フラット。低域も左右に極端な差もないので箱の組立も問題なさそうです。低域は63/80Hzのレベルが同等なので、ダクトチューニングも良さそうです。

とりあえずこの状態で何曲か試聴。

インスト、女性ボーカル、オケ、カルテット、、、ベースのリズムも感じる、楽器の分離も充分、フルレンジなので定位感は問題なし。

ただ何か物足らなさを感じる音。ボーカルが前に出てこない。これは個人の好みの問題なのかなぁ・・・

少し吸音材を減らしてみよう。

・F特性計測 (吸音材減)
03.計測(吸音材減).PNG

63Hzレベルが少し下がる。聴感上もベースの量感が減ったかなという感じはしますが全体的な印象は変わらず。

この時の設置は左右スピーカー間は約130cm、10cmユニットにしてはちょっと広すぎたか。

90cmまで間隔を狭めて再試聴。ちょっとボーカルがはっきりしてきた感じ。

ということで、確認のため再度測定してみます。

04-1計測A.JPG

・F特性計測 (軸上1m)
05.軸上1m.PNG

もう一度、軸上1mの別角度で計測。三脚の足に1m長のタコ糸つけて回転移動、30度の位置を分度器でって、、、分度器どこに隠した???

と、こんな時には"ClinoScope"。iPhoneを回すだけで角度が一発でわかります。(なんやステマかよ!?)

04-2.計測A.JPG

30度特性は如何に。5kHzより高域が見事な程なだらかに下がっています。

・F特性計測 (30度)
06.30度.PNG

もの足らなさは高域特性からか、スピーカー間が広すぎるとユニットの指向性がもろにでてくるのかもしれません。

60度特性もついでにと、ソファが邪魔。しかたなく45度で計測、これは参考程に。

・F特性計測 (45度)
07.45度.PNG

ユニットの設計としては、中低域重視なんだろうなと感じました。

単純なバスレフでも充分な低音感が再現されますし、嫌味な音はほぼ出てきません。ただもう少しメリハリ感が欲しいですが、これは個人の好みの問題ですね。

雑誌内の製作記事にありましたが、適度な響きをもった箱の方が合ってるかもというのはこの辺りにあるのかもしれません。

特定の帯域に味を付けていないということは、真面目に設計されたユニットということでしょう。3Wayのスコーカーに使えば面白そうです。

今後の予定:ツイーターを載っけてみようかと計画中。
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2021年09月03日

ONKYO "OM-OF101" スピーカー製作 - その3 - 塗装

長月に入って雨。気温も秋めいてきた感じがします。

部品調達までの間つらつらとニスを塗ります。(この出来映えでほんまかいな)

塗装(表).jpg

裏板は軽く黒スプレーでペイント、こちらは一度塗布なので一瞬で終わり。

塗装(裏).jpg

後は端子とユニットを取り付けるのみ。
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2021年08月31日

ONKYO "OM-OF101" スピーカー製作 - その2 - 組立

普通なら夏休み最終日。
ただ最近は教室にエアコンが完備されてきて始まっている学校も多いですね。
夏休みを延長している地域もあるので、保護者、教員の方達の対応は大変でしょう。

週末からコツコツと組み上げ作業に取り掛かっています。

単純なバスレフ構造なので順番に組み上げていけばよいのですが、そこは素人の裁断精度の甘さもあり、色々と苦労するところです。

まずは、バッフル板に補強用の補助板とダクト板を取り付けます。

内部(1).jpg

ダクト板は後で調整できるようねじ止めとしていますが、変更するかどうかはでき次第です。

バッフル板両脇の斜め側板と側板を接着。

外観(1).jpg

やはり斜めカット箇所は隙間ができます。まっすぐ切れているように見えて微妙に曲がっているのでしょう。ボンドが乾いた時点で木工用パテで埋めておきます。

外観(4).jpg

裏板の取り付け。

内部(2).jpg

軽く吸音材を補填しておきます。

内部構造(1).jpg

裏板は同サイズの裏板をねじ止めできるようにして、後から増減して調整できるようにしています。

裏(2).jpg

裏板をはめるとこんな感じ。

裏板.jpg

後は天板を接着します。

組み上げ(1).jpg

ここでもカット精度が悪いので、斜め側板と天板がずれているのが写真でもわかります。やる気があれば後で鉋で調整してみますか。

バックス容積 約 10.5L、ダクトのチューニング周波数をだいたい 75Hz くらいに計算しています。

製作例や推奨箱に対して少し大きめ、ダクト周波数低目でゆったりとした低音が出てくれるといいのですが、狙い通りといくか。

スピーカ端子、ユニットを準備したところで、250ファストン端子の在庫がないことが発覚!買い出しに行かないと。

ということで、完成は週末以降のお楽しみです。それまで水性ニスの塗装でもやっておこうかな。
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2021年08月26日

ONKYO "OM-OF101" スピーカー製作 - その1 - 序章

夏休みの長雨がようやく終わり、気温も秋らしくなることを期待していたのに、ふたたび猛暑が戻ってきました。

ONKYO ”OM-OF101” ユニットを入手して、箱のイメージ図とざっくりとした容量、ダクト計算を済ませ、なんとか木材の裁断図まで起こしましたが、、、
この暑さではカットする気が起こりません。

OM-OF101_Box_image.png

SDGs ではないですが、できる限り余った端材を有効活用していくよう心掛けて、底板は余った棚板、バッフルは DIY で残った OSB合板、その他は廃材の MDF を利用。唯一、裏板だけは MDF (300x300mm) を4枚入手するのにとどめました。

「緊急事態宣言」8道県追加決定となった翌日。設計図を眺めていても音が聴こえてくるわけではないので、意を決して一気に裁断作業へ!

周辺への騒音に気を使い、朝11時から作業開始。お昼休憩を入れながら2時間程度で終了。

斜めカットは気をつけてじっくりと切ったので、まあまあの精度がでましたが、午後1時ごろ最後にした裏板の作業口(後でダクト調整と吸音材の調整)のジグソーでの穴開けは、、、

OM-OF101_Cut.png

写真で見てもぐにゃぐにゃ、ここで力尽きた感。汗だく、体力の限界。目に触れる所ではないのでこのままです。

最後は OSB 合板バッフルに嵌めた ”OM-OF101” を。

OM-OF101_Front.jpg

組立は涼しいところでやりたいなぁ。
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2021年08月21日

「これならできる特選スピーカーユニット 2021年版 オンキヨー編」を入手!

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今年も ONTOMO mook「これならできる特選スピーカーユニット」の季節がやってきました。スピーカーユニット付録本は今回で12回目だそうです。

発売時期が夏休みも終わろうかというタイミングなのが残念なところです。
お盆前から各地で大雨、長雨がまだ続いている状況なので、「製作にかかるころには天候が回復する」という願いが込められていると信じて!

OM-OF101_ユニット.jpg

今回はまずは何と言ってもスピーカユニット(OM-OF101)がオンキヨー製というのが一番の話題でしょう。
オンキヨーは残念ながら8月1日で上場廃止になってしまいました。伝統のある国産音響メーカーとして、なんとか生き残ってもらいたい気持ちでいっぱいです。

このユニットは写真でもわかるようにバイオミメティクス(生体模倣)という技術が使われています。ムック本の開発者記事によるとトンボの翅からトレースしたとのことです。昔シャープが、扇風機の羽に蝶の羽根を応用した技術に近いんでしょうか。

写真でみると多少気持ち悪さを感じますが、実際のユニットではそれ程悪目立ちする感じはありません。

PM-OF101vsFE83(1).jpg

OM-OF101 ユニットを手で持ってみるとずしっと重いです。
さすが10cmユニット!今までは8cmが主流、昨年が6cmだったので、今回は特に大きく感じます。

ちょうど部屋の隅で埃を被っていたFE83と比較すると、ユニット径、マグネットサイズの大きさがわかります。ユニット重量が800g弱だったので、FE103NVの565gと比べてもかなりの物量を投じているようです。

OM-OF101vsFE83(2).jpg

今年はこれをどう料理するか!?
オーソドックスにバスレフで考えてみようと思っていますが、ユニットを眺めていると少し大きめの密閉も合いそうかな。
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2021年05月21日

高速ダブルバスレフ「Milestone FV2」- 本塗装

milestone_fv2_org.jpg

高速ダブルバスレフ「Milestone FV2」の本塗装。

まずは、ボックス表面を#400の紙やすりでキレイに!すでにやすり掛けは十分されていたので軽くのみ。

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ウォーターベースコート(オーク)を刷毛で全体に塗布。

milestone_fv2_basecoat_oak.jpg

事前テストよりもかなり明るいオレンジに染まりました。

oldwoodwax_steelwool.jpeg

約1日乾燥させて、オールドウッドワックス(チューダーオーク)を超極細スチールウール#0000を用いてボックス全体に塗り込みます。

当初は梅雨入り前に塗装作業を終えるつもりで準備していたのですが、過去最速の梅雨入りのため室内作業になりました。もし、Briwaxだったら強烈な悪臭のため、室内では無理だったと思います。オールドウッドワックスは本当に匂いがなくて助かりました。

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オールドウッドワックスは伸びがいいので、あっという間にボックス全体に塗布できました。全体に1回塗布後、乾燥してしまわないうちにウェスで均一に拭き上げて一旦終了。

オールドウッドワックスの乾燥時間は、接触乾燥が1〜2時間、硬化乾燥が1週間とのこと。他社の蜜蝋系ワックスでは何日も乾燥しなくて困るというケースがあるようなので、このワックスはかなり使いやすいようですね。

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事前テストどおりの明るい色目になってしまいました。合板の積層部分がやはり目立つので、もうすこし濃い色合いにしたほうがよさそうです。

ということで一日後、オールドウッドワックスをもう一回塗ってみましたが、あまり濃い色合いにはなりません。ワックスを一度かけてしまうと、再度のワックス掛けでの色浸透はし難いようです。

そこで、ワックスが乾いてから、もうひとつのウォーターベースコート(チーク)をこの上から塗布してみました。この水性塗料はワックス越しでも浸透するようで、色合いがすこし濃くなってくるのが分かります。

実は、最初のワックス掛け後に、スピーカボックスをぶつけてすこし凹んだことがありました。あわてて、水を含ませた布をその部分に当ててみたところ、もとの状態に戻ったので、ワックス越しで水性塗料をかけても大丈夫そうだとわかりました。

あまり濃くしすぎると元に戻せないので、とりあえずこの程度で留めておこうと思います。もう一度、オールドウッドワックスを全体に軽く塗って拭き上げました。

milestone_fv2_wax_teak.jpg

乾燥後に馬毛ブラシでブラッシングしてワックスの艶出しを完了。年に一度くらいはメンテナンスでワックス掛けをしたいと思っています。

これで一連のスピーカボックスの塗装作業は終了。けっこういい感じに仕上がったなと自己満足です!
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2021年05月20日

高速ダブルバスレフ「Milestone FV2」 - 塗装検討

高速ダブルバスレフ 「Milestone FV2」 を入手して、しばらく寝かしていましたが、白木のままというわけにはいかないので、ちゃんと塗装することにしました。

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きれいに木目が出ている合板なので、天然ワックスを試してみることに!

英国製 Briwax の評判がいいので試そうかと思ったのですが、、、
匂いがとても強烈で、塗装した後もずっと残りつづけるようです。Briwax ならではの発色性と艶はとても素晴らしいのですが、健康面などまったく考慮しない古い時代の塗料とのこと。
トルエンやキシレンなど揮発性有機溶剤が混入されていて、室内で使うとシックハウス症候群を引き起す可能性があります。気密性の高い我が家では大問題になりそうなので断念しました。

すこし調べていくと、自然系植物塗料で安全そうなものも結構ありましたが、コスト面、塗装方法、メンテナンス性の課題など。いろいろと問題点が、、、

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結局、もともとやりたかった蜜蝋ワックスに絞って、日本製のターナー色彩「オールドウッドワックス」を選定しました! 

これは、2017年に発売された自然系ワックス、天然素材の蜜蝋が主成分、しかも匂いがほとんどないということで、こちらを選ぶことに。
これに含まれている有機溶剤はイソパラフィン、化粧品にも利用されているので安全性も高いと思われます。

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オールドウッドワックスは着色と表面コーティングを同時にできる優れもの。しかし、木部への色浸透、発色という面ではBriwaxにはどうも及ばないようです。

そこで、おなじターナー色彩の「ウォーターベースコート」で下地塗りをすることにしました。これは水性塗料なので、刷毛でさっと塗るだけで簡単に着色できます。

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オールドウッドワックスのカラーバリエーションは全11色、最初はウォルナットを選択するつもりでしたが、暗い色合いになりすぎるようなので、おなじブラウン系でもすこし明るいチューダーオークという色にしました。

下地材のウォーターベースコートのカラーバリエーションは全15色ですが、かなり着色の具合が違うらしいので、念のためオークとチークの2色を入手しました。オークはイエロー系の明るい色、チークは赤みがかったブラウンです。

手持ちの端材を使って、トライアルテスト!

oldwoodwax_basecoat_Test.jpeg

下地をウォーターベースコートで塗り、上からオールドウッドワックスをかけました。それぞれ単体と重ね合わせの色変化を確認できました。オールドウッドワックスは1回塗りのみ、艶出していませんので単なる発色チェックのみです。

*1 ベースコート:オーク
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*2 ベースコート:チーク
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*3 ベースコート:オーク & チーク(オークの上に、チークを重ね塗り)
basecoat_oak_teak.jpeg

オールドウッドワックス(チューダーオーク)だけでは、薄い焦げ茶といった感じで、あまりピンと来ない色合いです。

ウォータベースコートで下地塗りをして、オールドウッドワックスを塗ったほうが色に深みが出ています。
オークは黄色味が強くて明るい感じ、チークだと赤みの濃い茶系の暗い感じになりました。両者のブレンドはチーク寄りの色目ですが、すこし明るくなって、より好ましい感じです。
これらの知見をもとに、実際のスピーカボックス塗装に入りたいと思います。
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2021年05月19日

ALTEC専用、高速ダブルバスレフ「Milestone FV2」との遭遇!

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高速ダブルバスレフ「MileStone FV2」

七休さん(七休うどんスープ研究所)設計による ALTEC 4インチユニット(405系)向けダブルバスレフで、何十回も試作を繰り返して開発されたとのこと。

10数年前、七休さんのHP上で設計データや測定結果が一般公開されて、デッドコピーでの製作を推奨されていました。ネット上でもたくさんの製作例が報告されていたのを記憶しています。

いつの間にか七休さんのHPは閉鎖され、いまや貴重な設計データは完全に失われています。

どこかに残滓がないかとずっと探していたのですが、、、

とあるビルダーさんが自作ボックスをオク出品されているのを発見、入手に至った次第です。いままで何回も製作されているようで、とても精巧な工作精度でつくられていて感心しました。

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ネット上で情報を集めてみると、第1キャビは 6リットル、第2キャビは 4リットル,ダクトは 160Hz、100Hz にチューンされているようです。

<Milestone FV2 ボックス仕様>
・ダブルバスレフ:1st-Cabinet 6L、2nd-Cabinet 4L
・外形寸法:幅180 x 高さ300 x 奥行300 mm
・重量:3.0kg

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手元には 、ALTEC Lansing Professional CF204-8A ユニットが転がっているので、これをボックスに入れてみようと思います。

CF204-8A.jpeg

ちなみに、すいめいさんのブログサイト( Night Has a Thousand Eyes "光と影と音と")をご存知でしょうか?とても興味深い内容なのでご紹介します。

*ALTEC LANSING ゆかりの4インチ
http://blog.livedoor.jp/deep__green/archives/52242409.html

*ALTEC LANSING 405Aの後継機種
http://blog.livedoor.jp/deep__green/archives/52243628.html

アルテック405A 系サウンドを継承したユニットはどれなのかという検討をされ、CF204-8A が直系サウンドだという結論を出されています。たしかに、私も CF404-8AよりもCF204-8A のほうがアルテックらしいウェストコーストサウンドだと思っていました。

とりあえず、この白木のボックスに CF204-8A をいきなりインストールしてしまおうと思っていましたが、ちゃんと塗装することにしました。

このままでは DIY にもならないので、塗装くらいはということで。
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2021年02月12日

チック・コリア氏 逝去 - 素晴らしい音楽をありがとう!

ChickCorea_Three_Qualtets.jpg

とても悲しい訃報が、、、

2月9日にチック・コリア氏が79歳で亡くなられたそうです。

本当に素晴らしい音楽をたくさんありがとうございました!

今夜は、大好きなアルバム「Three Quartets」で偲びたいと思います。

「Three Quartets」- チック・コリアの80年代の最高傑作!

チック・コリア、マイケル・ブレッカー、エディ・ゴメス、スティーヴ・ガッド、による夢のカルテット、彼らがもっとも充実していた時代の記録です。

当時なんの脈絡もなく、唐突に、このアルバムが発表されて驚いたものです。
チックファンでない方もこのアルバム聴けば、その凄さを実感できると思います。

10数年前、大阪ブルーノートでのライブに行ったときのチックの元気な姿を思い出しながら、、、

"Three Quartets"
 - Released on July 1981.
 - Recorded January / February 1981 at Mad Hatter Studios Los Angeles, California.
 - Length: 39:03 (original album) / 61:03 (CD reissue)
 - Label: Stretch Records
 - Producer: Chick Corea
 - Original tracks:
   "Quartet No. 1" – (10:16)
   "Quartet No. 3" – (9:41)
   "Quartet No. 2" - Part I (Dedicated to Duke Ellington)" – (7:09)
   "Quartet No. 2" - Part II (Dedicated to John Coltrane)" – (12:01)
 - CD tracks: recorded during the same sessions.
   "Folk Song" – (5:51)
   "Hairy Canary" – (3:43)
   "Slippery When Wet" – (6:02)
   "Confirmation" (Charlie Parker) – (6:17)    
    Corea plays drums on "Confirmation" instead of Steve Gadd.
  - Members:  
   Chick Corea - acoustic Piano
   Michael Brecker - tenor sax
   Eddie Gomez - bass
   Steve Gadd - drums
 - Note: All compositions by Chick Corea except as noted.
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2021年01月18日

MarkAudio OM-MF519 ダブルバスレフ・スピーカーの改造

一昨年に作製した「OM-MF519 ダブルバスレフ・スピーカー」、バッフル面に貼ったコルク素材の劣化がはげしく、もろもろと剥がれてきて見栄えが悪くなったので改修してみました。

コルクは木工ボンドを薄めて貼っていたので剝がすのに一苦労しましたが、なんとかスクレーパーでこそぎ取り、5.5mm厚のMDF板を替わりに貼ることにしました。

OM-MF519_v2_バッフル張替.jpg

ユニットはめ込みの感じになるよう外形に穴を開け、4辺は鉋でテーパーを付けることに。なんとなくTHIELのスピーカーぽくなりましたね。

OM-MF519_v2_底板足.jpg

底板も埃まみれで汚れていたため、少し上げ底+何かに付属していたスパイク状の足を取付(後ろ側は高さ調整可能なように単なるネジです)。

上げ底部分は中途半端な大きさの板しか余っていなかったので、後々交換できるよう木ネジ止めにしました。

OM-MF519_v2_完成(1).jpg

ユニットを取り付けて完成。今回はウレタンニス(ライトオーク)で綺麗に仕上げることができました。

OM-MF519_v2_完成(2).jpg

改めて周波数特性を測り直してみました。
ピンクノイズを再生して、"Audio Frequency Analyzer" アプリで1/3オクターブバンド解析測定をした結果です。

OM-MF519_v2_特性.png

2年前とは測定条件が違うため単純な比較はできませんが、ダブルバスレフの低域の量感を改めて感じることができました。
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2021年01月12日

TEAC VRDS-25x CDプレーヤー修理 その2 - 海外読者からのコメント!

過去記事「TEAC VRDS-25x CDプレーヤー修理」について、海外の読者の方から追加コメントをいただきました。Giuseppe Bassaniさん、情報ありがとうございます。

彼はCDトレイドライブ機構を分解せずに、簡易修理する方法で試したそうです。

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トレイ駆動用ゴムベルトの代わりに、紐を使ってみたようです。撚り合わせた紐を接着剤で固めて接触面積と摩擦力をアップしたのでしょう。

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これならば、ドライブ機構を完全オーバーホールしなくて済むので、分解することによる損傷リスクを回避することができそうですね。

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2020年12月11日

あの音を聴きたい!

myself-2020.jpeg

コロナ禍のなか、さまざまな思いが浮かんできます。

そのなかでも、私自身が体験した、、、あの音の記憶

メロディだったのか、あるフレーズ、あるいは一音だけか、いまや記憶の片隅にわずかに残る音

それを頼りに、いまもオーディオと向き合うこと、それは原点を探す旅かもしれません。それが現実逃避と言われようとも。
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2020年12月07日

MarkAudio OM-MF4, OM-MF5, OM-MF519 自作SP 比較試聴!

マークオーディオのフルレンジユニット(OM-MF4、OM-MF5、OM-MF519)を使った自作スピーカ3種類を同一音源で再生させてみました。

それぞれのスピーカーの製作時期やボックス構造も異なりますが、まあマークオーディオのフルレンジユニットの個性は同じような傾向で出ていると思います。

◉ MarkAudio OM-MF4


◉ MarkAudio OM-MF5


◉ MarkAudio OM-MF519


OM-MF5とOM-MF519の動画において、画面がチラついたり、揺れているように見えるのは、床振動の影響を収録機材が受けていると思われます。

なお、収録環境や収録条件はトライアル中なので、音の差異がすこしわかりにくいかもしれません。

収録機材:iPhone8, FOSTEX マイク
音源 : Four More Weeks - Vans in Japan | Copyright - Free Music | YouTube Audio Library
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2020年11月18日

YAMAHA JA-2070 フルレンジスピーカーユニット

YAMAHA_catalog.png

ヤマハは、かつてスピーカーユニットを一般販売したことがありました。
いまから約40年前、1980年代のオーディオ黄金期の頃です。

その中でも際立った存在感を示したスピーカーユニットがいくつかあります。
それは、YAMAHAスピーカー NS-1000M で開発されたピュアベリリウム振動板をつかった製品群です。

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その中の筆頭が JA-2070、ベリリウム・センターキャップをもつ8インチ・フルレンジスピーカーユニット。当時のスピーカユニットのカタログから一部を。

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ヤマハのHPに掲載されているオーディオヒストリー「Yamaha HiFi History」でも JA-2070 フルレンジユニットは代表的製品のひとつとして紹介されています。

https://jp.yamaha.com/products/contents/audio_visual/hifi-history/other/#JA-2070_ancher

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YAMAHA_JA2070_sch.jpg

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実は、このフルレンジユニット JA-2070 を所有しています。新品購入して、大事に使い続けてきました。

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YAMAHA JA-2070は、わたしの音の原器として、いまも現役で素敵なサウンドを再生してくれています。そのうち、この関連記事を書こうと思います。
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posted by toons at 12:55| オーディオ

2020年11月12日

温度制御はんだこて - 白光 FX-600A

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はんだこてを新調!-「白光 温度制御はんだこて FX600A」

Amazonのセールでたまたま見つけて超格安で入手できました。こういった工具の類はほとんど値引きがないのでとても助かりました。

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いままで自宅で使っていたのは、ガンタイプの「goot TQ-77」2段切替式ハイパワー即熱はんだごて。15W(390℃)と90W(560℃)をボタンひとつで切り替えできますが、こて先温度を自動制御しているわけではないので、ウェットスポンジで温度を下げたり、一瞬ハイパワーにしてみたりと、勘を頼りにはんだ付けをしていました。

FX-600Aは、グリップに温度コントローラを内蔵していて、ダイヤルを回すだけで簡単に温度設定(200℃から500℃)ができます。スケルトン・タイプなので、電子基板がまる見えで、すこしカジュアルな感じですね。
(FX-600というスケルトンでないタイプもありますが、セールにならなかったのでこちらを選びました。)

いまや鉛フリーはんだが主流で、はんだ融解温度もかなり上がっているので、手作業によるはんだ付けの難易度は上がっています。とくに、チップ部品のはんだ付けを手作業でするのはたいへんですので、温度管理は必須でしょう。

FX-600Aは、ダイアルで設定した温度に達したかどうかをLED表示(温度上昇中 : 点灯、設定温度到達 : 点滅、温度降下中: 消灯)してくれますので、もう勘に頼らずに済みます。

共晶はんだ、鉛フリーはんだ、線材やGNDパターンなど高い熱容量を必要とするケースなどでもはんだ付け作業を快適におこなえそうです。

このコロナ禍で電子工作にトライしはじめている人やはんだ付け初心者にはとくにおすすめだと思います。すこし高価ですが、、、はんだ付けの失敗が少なくなると思います。

FX-600A、とってもオールマイティな感じで、ここのところご無沙汰していたオーディオアンプの製作や電気製品の修理などでも活躍してくれると思います。
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posted by toons at 08:58| Comment(0) | オーディオ