2023年08月08日

低周波騒音 - びわ湖大花火大会2023

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びわ湖大花火大会、4年ぶりということでBSテレビ中継を見ていました。

このイベント、無料観覧場所の削減、有料観覧席の大幅増設、地元住民無視の巨大な目隠しフェンス設置など、事前に物議を醸しており、20時から30分足らずの花火大会なのにそこまでやるのかと。

テレビ中継で見ている分には、そんな状況はまったく放映されることもなく、平穏な花火大会の様子でしたが、、、

ふと、外で大きな騒音(ドンドンという雷が落ちたような低周波音)がときおり聞こえてくるのに気づきました。

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外に出て、スペアナアプリ(Audio Frequency Analyzer)で、音の周波数特性をリアルタイム分析してみたところ、普段聴いたことない大きな騒音が観測できました。この計測画像はフィナーレの花火開始あたりの時刻にピークホールドで20秒間計測した結果です。

かなり高レベルの低周波成分のノイズ音が断続的に検出されており、たしかに花火の爆発音のようです。

大津市の花火会場から我が家のある京都市中心部までは直線距離で10キロメートル以上あるはずですが、花火の爆発音が台風6号の余波の強い東風に乗ってやってきたようです。

びわ湖花火の音が京都市のど真ん中でも直接音として聴こえるんですね、はじめて経験しました。もう少し遅い時間にやっていたら、京都市内は大騒ぎになっていたかもしれません。
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2022年12月03日

節電の冬、まずは無理のない範囲で!?

京都はすっかり真冬らしい寒さ、さすがに紅葉も終わりです。

師走に入って、政府の節電キャンペーンが始まりました。某政府要人いわく、無理のない範囲でということですが、、、

節電しながら、この冬をどう乗り切るか、、、そこで、秘密兵器を入手!

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ELPA 簡易電力量計「エコキーパー EC-05EB」

接続した電気機器の瞬時電力量、積算電力量、使用時間、CO2排出量、1時間あたりの電気料金、積算電気料金を測定表示できます。

とくに、瞬時電力量と積算電力量が同時にリアルタイム表示されるので、とても便利です。

これを使って、電気製品の消費電力を調査して省エネ対策をやっていこうと思います。

手始めに、約15年前に購入したSONYの40インチ液晶テレビ(倍速駆動の上位モデル)から。

そろそろ買い替え時とは思っているのですが、、、まったく故障しないので継続利用中です。

その消費電力を測ってみて、びっくり。室内の明るさによって、テレビの消費電力が大幅に変わることが判明!

・消費電力・最大(照明全灯、昼光色・色温度6200K、明るさ100%)
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・消費電力・中(電球色・色温度2700K、明るさ50%)
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・消費電力・最小付近(電球色・色温度2700K、明るさ20%)
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周囲の明るさによって、約100Wもの消費電力量の差が!

これは照度センサーによりバックライトを自動調整しているためで、動画表示するコンテンツによっても異なるようです。

この結果をみて、テレビの映像設定のバックライト明るさ調整をおこない、テレビ視聴時の室内の明るさにも気をつけるようになりました。

幸い、室内照明のLEDシーリングライトは色温度と明るさを自在にリモコン調整できるので、テレビ視聴に適した明るさにして消費電力150W程度まで落せるようになりました。

また、待機電力を調べてみると10Wもあり、普段利用しないときにはメイン電源を切ることに。

その他の電気機器の消費電力を順次調べているところです。この冬、どうやれば快適な節電ができるかを楽しみながら探っていきます!
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2022年07月13日

無印良品 サーキュレーター 2製品の騒音レベルを実測。静音性能はお見事!

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無印良品 MUJI サーキュレーター(大風量タイプ・低騒音ファン AT-CF26R-W)を入手!

新しいサーキュレーターを探していて、DCモーターモデルとかも検討していました。結局、静音性能、風力性能、そしてコストパフォーマンスを考慮して、MUJIの大風量タイプを選択しました。

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2年前に購入した無印良品 MUJI 小型サーキュレータ(低騒音ファン MJ-CF18JP-W)を並べてみるとこんな感じ!

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AT-CF26R-W のファン・サイズは26cm、MJ-CF18JP-W では18cmなので、ファンがかなり巨大であることががわかります。

グリルの直径は一般的な扇風機のサイズに近くて、正面のインパクトは強烈ですが、奥行サイズは25cm程度なので横からだと結構コンパクトに見えます。

・AT-CF26R-W :幅33.1×奥行25.5×高さ37.5 cm 重さ:3.3 kg 
・MJ-CF18JP-W:幅28.4×奥行22.8×高さ29.7 cm 重さ:2.2 kg 

<MUJI サーキュレーター MJ-CF18JP-W 関連記事>
無印良品 サーキュレーター 騒音レベルを実測、その静かさに驚く!

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AT-CF26R-W をさっそく動作させてみて、びっくり、レベル1(弱)でほぼ無音といってもいいでしょう。

とてもゆっくりした低回転でファンが回っていますが、しっかり風を感じられて直進性もあります。騒音レベルが小さいモデル MJ-CF18JP-W のレベル1(弱)と変わらないのには驚きました。

レベル2(中)はかなり強力でサーキュレーターとして十分な風量を確保できています。MJ-CF18JP-W のレベル3(強)よりもさらに強い風量で、東芝DCモーター扇風機(SIENTシリーズ)の最大風量時よりもファンの風切り音が少なくて静かです。

レベル3(強)はさらに大風量ですが、大急ぎで循環換気したいときには大活躍しそうです。さすがに、ファンの風切り音が盛大に出ますので、長時間は動作させることはないと思います。

騒音解析アプリ "Sound Level Analyzer PRO" で、ファン動作時の騒音レベルをiPhoneで計測してみました。

本体ファンの横方向10cmの距離、風がマイクに直接吹き付けない状態での騒音計測です。計測設定はA補正、FASTです。数値の見方としては、時間平均レベル(AVG)の数値をご参照いただければと思います。

・AT-CF26R-W レベル1・弱
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騒音レベルは 31dBA(AVG) と非常に静か、暗騒音レベルは30dBくらいなので、レベル1(弱)のときはほぼ無音に近いです。

この製品のユーザーレビューで、レベル1(弱)時に、グリル部分が周期的に揺れて異音を発するという個体もあるそうです。
購入製品は出来が良く微振動などは発生せず、とても安定しています。異音が出るのはおそらくファンのアライメントによるものなんでしょうが、この個体はうまくバランスできており、当たり製品のようですね。

・AT-CF26R-W レベル2・中
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・AT-CF26R-W レベル3・強
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小さいモデル MJ-CF18JP-W のほうも改めて計測してみました。
ここ2年間、オールシーズン稼働しているので騒音レベルが上がっているかと思いましたが、騒音レベルは購入時とほとんど変わっていません。(関連記事参照
今回の測定時の暗騒音レベルが前回測定時より1dBほど高かったので、騒音レベルはほぼ同じといえます。

・MJ-CF18JP-W レベル1・弱
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・MJ-CF18JP-W レベル2・中
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・MJ-CF18JP-W レベル3・強
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AT-CF26R-W のレベル2(中)が44.2dBA(AVG)、MJ-CF18JP-W のレベル3(強)が42.3dBA(AVG)、と騒音レベルがほぼ同じでしたが、風量は明らかに AT-CF26R-W に軍配があがります。やはり、ファンのサイズ(26cm>18cm)が大きく寄与しているようですね。

AT-CF26R-W、ちょっと大きくて場所をとるのですが、個人的には静かさと風力性能の両立を求めているので、今回の導入は大正解でした。約3週間ほど継続稼働させていますが、とくに不具合はありません。

スイッチが後ろにあり、操作しにくかったり、首振り調整のステップが少なかったりするのは残念なところですが、無駄な機能や機構がない分、風力性能や静音性能に大きく効いていると思います。

両モデルとも三菱電機系の空調機器専門メーカー メルコエアーテック製であり、とてもよく考えられた設計で製品品質も安定しています。モーターは流行りのDCモーターではく、ACモーター(全閉形コンデンサーモーター)ですが、メカノイズは十分抑えられていてとても静か、設計上の標準使用期限10年となっています。また、ファン形状とエアフロー設計がよくできていて、風切り音や振動などもとても低いと思います。

なお、今回の製品選定時に他候補にあがった製品としては、米国製 ボルネード 633DC-JP。これは DCモーターで無段階変速でき、風力性能や静音性ともに魅力的でした。しかし、米国では100ドル以下の低価格なのに、日本ではMUJI製品4台分の高価格設定で、コストパフォーマンスがとても悪かったので断念しました。バルミューダ GreenFan C2 の実製品も店頭で試してみましたが、一番高価な割に風力性能がかなり劣っていたので却下しました。

ちなみに、立体首振り機能などをわざわざつけて扇風機のようなサーキュレーター製品もありますが、機構部品が壊れやすくて、異音がいきなり発生するような製品も多いようです。サーキュレーターと扇風機はまったく目的用途が異なるものなので、サーキュレーター本来の空気循環機能や静粛性が重要と思われる方はその点を注意して選定されるといいと思います。

我が家ではサーキュレーターをエアコンと併用してほぼ一日中稼働して、部屋の空気を循環させています。普段、騒音を気にしないで済むのはありがたいです。音楽鑑賞時にもまったく気になることもありません。

このシンプルな MUJI 大風量サーキュレーター AT-CF26R-W はこの暑い夏を乗り越えるために大活躍してくれそうです。
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posted by toons at 00:35| Comment(2) | 環境・騒音

2020年07月15日

無印良品 サーキュレーター 騒音レベルを実測、その静かさに驚く!

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無印良品 MUJI サーキュレーター(低騒音ファン:MJ-CF18JP-W)を入手!

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この長い梅雨、エアコンの省エネ効率アップと洗濯部屋干しの助けにと、新しいサーキュレーターを導入しました。これは、約2週間使ってみての感想です。

まず、このサーキュレータ、非常に静音性が高いことに驚きました!
風量を(I-弱)にしたときは、ほぼ無音に近い静音運転、音楽を聴きながらでも「うるさい」とはまったく感じません。

いままでは、アイリスオーヤマのコンパクト・サーキュレーター(PCF-HD15N-B:下写真の右側)を使っていました。
15cm、3枚羽なので、風量はちょっと弱いです。静音モードはかなり静かですが、中、強の設定では少し気になるくらい音が大きいので、いまやPC用冷却ファンと化してます。

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当初、無印良品の大きい方のサーキュレーター(低騒音ファン・大風量タイプ:AT-CF26R-W)を選ぶつもりだったのですが、店舗で実物を確認した時に想像以上の大きなサイズだったので断念しました。いま使っている東芝DC扇風機の羽グリル直径とほぼ近いサイズ(幅33.1cm)なんて!!

そこで風量パワーは劣るのですが、小さい方のサーキュレーター(低騒音ファン・タイプ:MJ-CF18JP-W)にしてみました。
実際には他社製品と同じくらいサイズ(幅28.5cm)で十分大きいものでしたが、、、
サイズもギリギリOK、オフホワイトで清潔感もあり、インテリア的にも違和感はありません。

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このサーキュレータ(低騒音ファン・タイプ)は、18cm、3枚羽、低騒音コンデンサモータをつかっています。(DCモータではありません。)

店頭で確認したときには暗騒音レベルが高すぎてよくわからなかったのですが、自宅で稼働させてみて、その静音性能の高さには改めて驚かされました。

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無印良品のサーキュレーター(2機種とも)には、首振り機構もタイマーもリモコンもありません。操作は背面のロータリースイッチを回すだけ。シンプルで、とても割り切った製品仕様です。余分な機構部品や機能もついていないため、この低騒音が実現できたのだと思います。

風量の一番弱い(I-弱)では、ほぼ無音と言っていいくらいの騒音レベル。
(II-中)(III-強)と風量アップしても、風切り音がうまく消されていて、あまり耳につくような騒音はありません。これなら一日中つけても大丈夫そうです。

普段使いの空気循環には(I-弱)と(II-中)、空気を早く入れ替えたいときには(III-強)といったところでしょうか。風の直進性能も良好で、かなり遠くまで風を送ることができます。

実際に、騒音解析アプリ「Sound Level Analyzer PRO」を用いて、騒音レベル測定と周波数分析をしてみました。本体ファンの横方向10cmの距離、風がマイクに直接吹き付けない状態での騒音計測です。計測設定はA補正、FASTです。居室の暗騒音の騒音レベルは28.5dB(A)でした。

風量設定の(I-弱)では、時間平均騒音レベル(Avg)でみて30dB(A)とかなり低いレベル、(II-中)でも37.5dB(A)と低騒音、さすがに(III-強)では44.5dB(A)と騒音レベルが上がったのは感じますが、とくにうるさい種類の騒音ではありません。なお、騒音レベルは6dBの差があると音の大きさが2倍違うことになります。

騒音を周波数分析してみると、突出した周波数ピークが存在せず、特定の固有音も感じられません。風量をアップしていくと、周波数250Hz-2KHz付近の騒音レベルが徐々に上がってくる感じです。

・I-弱
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・II-中
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・III-強
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また、設計上の標準使用期間は10年とロングライフ、アイリスオーヤマ製品の4年とは大きな差があります。製造元は(株)メルコエアテック、三菱電機の100%子会社で空調機器メーカーのようです。三菱電機は業務用モータで定評があり、静音性や送風力が優れているのに納得できます。

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現在、就寝時には(I-弱)の設定にして、エアコンをかけて空気を一晩中循環させていますが、騒音が気になることもなく熟睡できています。省エネにも大いに役立ってくれそうです。

最低限の機能ですが、ともかく静音性を優先される方にはお勧めの製品だと思います。もう一台欲しくなったら、大きい方の製品(ちょっとデカすぎ、さらに低騒音)をチョイスするかもしれません。(以前ブログで記載した東芝DC扇風機みたいに、立体首振り機構の騒音に悩まされることもありませんし、サーキュレーターに静音性と風量を求めるなら、無印のようなシンプル製品がベストでしょう。)

参考)製品仕様
 製品名:MUJI 無印良品 サーキュレーター(低騒音ファン・タイプ)MJ-CF18JP-W
 風量調整:3段階(III-強、II-中、I-弱)
 角度調整:6段階(縦方向 -22.5°〜90° 手動)
 風量 (m3/min):強 15 / 16、中 13.5 / 13、 弱 8.5 / 8.3[50/60Hz]
 騒音 (dB):強 36.5 / 38.5、中 32 / 30.5、弱 19 / 18.5[50/60Hz]
 消費電力 (W):強 13.5 / 15.5、中 9.8 / 9.5、弱 4.2 / 4.2[50/60Hz]
 重量:2.2kg
 電源コード:1.6m
 設計上の標準使用期間:10年

*騒音測定について:製品仕様の騒音(dB)表示は試験条件が異なっており、無響室での評価結果のため、かなり低い数値になっています。測定距離も1mくらいでの計測だと思われます。
通常利用では、居室の暗騒音が付加された騒音レベルとして計測されます。今回の実測結果では(II-中)と(III-強)のレベル差が7dBであり、製品仕様でのレベル差8dB [60Hz]とほぼ近い値となっていますので、妥当な計測結果が得られています。

おまけで、アイリスオーヤマのほうも騒音計測を!
静音モードでは、無印良品の(I-弱)と遜色ありませんが、風量はかなり弱く、すこし風切り音を感じます。
設定・中で約47dB(A)と、無印良品の(III-強)の騒音レベルを軽く超えてしまいます。設定・強だと、長時間の使用には耐えらないほどの騒音レベルですね。1-2kHz付近に周波数ピークがあり、羽の風切り音と本体振動がどうも固有音として聞こえてくるようです。

・静音モード
Aris-Leq-1.jpg Aris-FFT-1.jpg

・中
Aris-Leq-2.jpg Aris-FFT-2.jpg

・強
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posted by toons at 08:13| Comment(1) | 環境・騒音

2020年05月25日

近所の騒音 - 高周波騒音も!

非常事態宣言が解除されて、社会活動が再開されつつあります。

30mくらい離れた場所、路地裏で舗装をはがしているのか、アスファルトカッターの音が。

室内ではそれ程うるさくは感じませんが、換気のため窓を開けているので気にはなります。

窓際まで移動して、高周波ノイズ検出アプリ「Mosquitone Detector」にて計測。

Detect(8k-16k).png

Detect(検出モード)で、8-16kHzでは最大61.4dB 大したレベルではありません。

Detect(16k-24k).png

16-23kHzではさらにレベルが低いです。高周波域は距離による減衰量が大きいためですね。

Search(8k-16k).png

Search(探索モード)は単に窓の方向を指しているだけです。

工事作業は20-30分で終わったようで、ほぼ影響はありませんでした
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posted by toons at 15:30| Comment(0) | 環境・騒音

2020年05月21日

自粛生活のストレス、低周波騒音も!

新型コロナウイルス感染拡大で在宅時間が増える中、騒音トラブルが相次いでいるようです。東京都では3、4月に騒音に関する110番通報が昨年比で3割近く増えたそうで、なかには殺人事件に発展する事態も発生!

身近なところでも迷惑な騒音が、、、近所の改築工事が再開され、地ならしの音がひどい状態に。

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かなり低い周波数の騒音が響いているので、どのくらいレベルなのかを低周波騒音検出アプリ「Low Frequency Detector」で調べてみました。

低周波騒音が20Hzから110Hzの周波数範囲ではっきり検出できました。後々のために、この騒音ストレスをデータとして残しておきます。
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2020年05月09日

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)vs. 生活環境における騒音

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)による緊急事態宣言の延長!

出口の見えないトンネル、いやむしろ、地図もコンパスもスマホも持たず、深い森に迷い込んでしまったような気がします。

現在、新型コロナウィルスとの戦いは、個人の行動に委ねられています。(その選択が未来に与える影響を今まさに考えるべき時でしょう、なにが善なのか。)

しかし、社会活動の自粛によって、自宅にいる時間が大幅に増え、さまざまなストレスが溜まりがちに。

あまり気にしなかった生活環境における騒音の問題が顕在化することも。

騒音は、個人でその感じ方が大きく違い、その発生源をおさえて解決方法を探っていくしかありません。

自分自身や家庭内での騒音状況をまず押さえておくと、外部からの騒音に対しても対処しやすくなります。

そのような生活環境をサポートするアプリをご紹介します。無料アプリもありますので、どうぞお気軽にお試しください。

icon-sla_v300.png 騒音計測アプリ:"Sound Level Analyzer"

Sound Level Analyzer」は、騒音レベルの計測・解析アプリです。

環境騒音、ミュージックサウンドなどのサウンドレベル(騒音レベル)を簡単な操作でリアルタイムに測定表示できます。周波数解析もおこなうことができますので、音源の特定に役立てることができます。

また、騒音統計機能を有する上位アプリ「Sound Level Analyzer PRO」、無料アプリ「Sound Level Analyzer Lite」もご提供しています。

sla_top_v310.jpg sla_fft_v310.jpg


icon-lfd_v100.png 低周波音を検出できるアプリ:Low Frequency Detector

Low Frequency Detector」は、耳に聞こえにくい低周波音を検出するためのアプリです。

人の耳は低い周波数になるほど鈍感なため、あなたが気付かないうちに近隣の騒音にさらされ、不快感や圧迫感を感じて気分が悪くなることもあります。
そのような不快な騒音がありそうな時、簡単な操作でどのような低周波音が発生しているかを調べることができます。

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icon-mtd_v100.png 高周波音を検出できるアプリ:Mosquitone Detector

Mosquitone Detector」は、人の耳には聴き取りにくい高周波騒音や超音波を検出するアプリです。

あなたは気づかないうちに人工的な高周波騒音にさらされているかもしれません。そのような高周波騒音を検出し、可視化することができます。

mtd-detect_v200.jpg mtd-search_v200.jpg


icon-vs_v300.png 低周波振動を検出できるアプリ:Vibroscope / Lite

Vibroscope」はiPhoneの加速度センサーを使った振動計測アプリです。

直接耳で聞こえないような低周波振動を可視化してモニター表示することができます。また、無料版アプリ「Vibroscope Lite」もご提供中です。

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2020年04月04日

羽田新ルートによる都心低空飛行 スタート!

昨日4/3より、羽田新ルートによる都心低空飛行が開始されました!

先月29日に正式運用が始まって以降、初めての南風となり、午後3時すぎから大型旅客機が都心上空を飛行したようです。

COVID-19パンデミックによる世界各国の隔離封鎖、経済活動の停止、金融市場の大暴落、航空路線の相次ぐ休止など、世界の危機的状況のなかで、このような不要不急な航空機運用は避けてもいいのではないでしょうか!

東京オリンピック2020にあわせたインバンド需要に対応するためだったはずですので、、、

実機飛行テストの騒音モニタリング結果が一般公開されましたので、そのリンクを載せておきます。なお、航空機の騒音評価において、時間帯補正等価騒音レベル(Lden)という計測基準が適用されています。

羽田空港の実機飛行確認における騒音測定結果を公表
東京国際空港(羽田空港)の新飛行経路の実機飛行確認に伴う航空機騒音モニタリング結果(詳細結果)

これによれば、日本の航空機の環境基準(住宅地)は、Lden 57dB以下ということで、今回のモニタリング結果の最大値でもLden 55dBであり、どうも問題なしとのことらしいです。

しかし、WHO推奨Ldenは、45dB以下なので、、、、日本基準と国際基準との差異(12dB)には唖然とします。

参考)
航空機騒音評価指標の見直しについて
WHO環境騒音ガイドラインを更新(2018年10月)
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2020年02月03日

羽田新飛行ルート、大型旅客機での実機テスト飛行開始!

昨日より、羽田新飛行ルートの大型旅客機での実機テスト飛行が始まりました。

飛行高度は、新宿付近約1000メートル、渋谷付近約700メートル、大井町付近約300メートル。

昨日15時から17時半に南風運用で、ボーイング 777-200、ボーイング 777-300ER、エアバス A350-900などが新ルートを飛行していたようです。
この中では、ボーイング 777-300ERが騒音レベルが一番高い機体です。

事前予想では、大井町駅周辺で、最大80dBもの騒音が発生する見通し。高層マンション上階ではもっと大きな騒音レベルになるのではないでしょうか!?

実機飛行確認における騒音の測定結果について、日々公表される予定です。
・実機飛行確認の実施について
・実機飛行確認 騒音測定結果

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2020年01月21日

FAQ-E014:暗騒音とは? その影響は?

FAQ-E014:暗騒音とは? その影響は?

[回答] 暗騒音とは、特定の音を対象として考える場合に、その対象の音以外のその場所に存在する音のことです。

暗騒音は、対象音の騒音レベルを計測するときに影響を与えることがあります。

騒音レベルを測定するとき、その騒音があるときと無いときの騒音計の指示値の差が 10 dB 以上あれば、暗騒音の影響はほぼ無視できます。

しかし、10 dB 未満のときは無視できなくなり、次表の補正することにより、定常騒音のみの騒音レベルを推定することができます。
なお、この補正は定常騒音を対象としており、暗騒音のレベルが変動している場合には適用できません。暗騒音レベルとの差は少なくとも 3 dB 以上必要です。
#計測値差:補正値 (単位:dB)
3 :-3.0
4 :-2.3
5 :-1.7
6 :-1.25
7 :-0.95
8 :-0.75
9 :-0.60
10 :-0.45

*JIS Z 8731(騒音レベル測定方法)に準拠。

例えば、ある機器を稼働して 55 dB A、停止させたときの暗騒音が 50 dB A と計測されるならば、そのレベル差は 5 dB のため、 -1.7 dB のレベル補正をして、単独の騒音レベルは 53.3 dB A と推測されます。

<関連アプリ>
Sound Level Analyzer PRO
Sound Level Analyzer
Sound Level Analyzer Lite - 無料アプリ
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2019年08月30日

羽田新飛行ルート・テストフライト開始!

本日、都心上空を通過する新飛行ルートの飛行検査が始まりました。

今回は小型ジェット機(Cessna Citation CJ4 (Model 525C))での試験飛行ということで、まだ大きなインパクトはないかもしれません。ただ、毎日、朝6時から夜8時まで条件を変えてテストするようです。

来年1月には、旅客機での試験飛行が開始される予定で、新宿区で1000m、渋谷区で700m、品川区で300mの超低空を巨大な物体が飛ぶことになります。

都心上空を飛ぶエリアでは騒音問題や安全性などの懸念が一気に顕在化しそうです。

ちなみに、300m上空を飛行するジェット航空機の騒音レベルはつぎのような感じで、ほとんど電車の中にいるのと同等な騒音レベルです。高層住宅の場合には、かなり大きな騒音に曝される可能性が高いです。

・航空機の騒音レベル(着陸時、経路直下、高度 305m [1000ft] )
 (機種)        : (最大騒音レベル LAmax (dB) )
 ・小型機 B737-800  : 76dB
 ・小型機 A320     : 77dB
 ・中型機 B767-300  : 78dB
 ・中型機 B767-8    : 76dB
 ・大型機 B777-300  : 80dB
 ・大型機 B747-200B  : 85dB (旧型機、運用終了)

引用:国土交通省の公表データ
国土交通省・羽田空港のこれから>騒音の影響について>騒音への対策

本格運用が始まるのは来年3月末、こんな短い期間で結論を出していいものかどうか、、、市民の理解が得られていないようですし、大阪伊丹空港の例もありますので。

ともかく、当該エリアの不動産価格はかなり変動しそうな気がします。

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2019年08月24日

京都の騒音

京都市内は、空前のホテル建設ラッシュ。

大小含めて、さまざまな資本や業者が入っているせいか、、、以前はちゃんとおこなわれていた地元説明会もなく、いきなり着工という事案も増えています。

ということで、建設工事のほうでもさまざまなトラブルが頻発しています。

実は、ごく近所の工事現場の騒音にあきれて、クレームにいきました!

作業時間が不明確で、8時前からや夜遅くまで、さらに休日までも。おたくの工事は騒音が大きすぎるし、作業管理もかなり杜撰ではないかと。

当の現場監督は聞く耳を持たず、細かいことは本社に問い合わせてくれというばかりしたが、、、

あらかじめ用意しておいた騒音データやタイムスタンプのついた工事画像を手渡すと、神妙に上と相談しますとのこと。

しばらくして、この工事は管理され、かなり静かになりました。

やはり、たんなる口頭クレームより、客観的なデータを示すほうが効果的なようです。

工事騒音にお困りの方、しっかりデータ武装して紛争にあたってくださいね!
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2019年06月27日

エコキュートなど家庭用ヒートポンプ給湯機の低周波騒音による健康被害

最近、産業騒音、交通騒音、生活騒音など様々な騒音問題がマスコミ報道やネット上で話題にあがっているのを見かけます。

そのなかで、100Hz以下の低周波騒音に関する健康被害に関しては、騒音発生源の特定が難しく、個人の感応度の差異も大きいことから、どうも置き去りされているようです。

健康被害が指摘されているエコキュートなど家庭用ヒートポンプ給湯機の騒音被害について、行政側もようやく動き出していたことがわかりました。

消費者庁において、「家庭用ヒートポンプ給湯機から生じる運転音・振動等により不眠等の健康上の症状が発生したとされる事案」として、その原因調査やフォローアップがおこなわれています。

この低周波騒音の問題について、まだ十分な検討評価や対応が出されていないようですが、行政が動いているという点でやはり社会問題化していることは確かなようです。

現在、消費者庁が公開している報告文書等はつぎのURLで閲覧することができます。家庭用ヒートポンプ給湯機などの低周波騒音に興味をお持ちの方はぜひご覧ください。参考になると思います。

家庭用ヒートポンプ給湯機から生じる運転音・振動により不眠等の健康症状が発生したとの申出事案
https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_002/

この公開文書のなかで、第43回消費者安全調査委員会(平成28年4月15日)の各省通知(資料2)において、据付ガイドブックにつぎのような注意事項を表示するようにメーカへ指導しているようです。どうも設置業者まかせということのようですね。なぜか機器本体の構造的な問題は放置ということでしょうか。

<据付けガイドブック:注意事項(例文)>
【運転音に関するご注意】
●運転音は、JIS C 9220:2011 に準拠し、反響の少ない無響室で測定した数値です。実際に据付けた状態で測定すると、周囲の騒音や反響を受け、表示数値より大きくなるのが普通です。
●ヒートポンプ給湯機は、主に人が睡眠している深夜に運転するため、運転音による不眠等が一部報告されています。寝室や隣家に近い場所など騒音が気になる場所には据付けないでください。

また、同様な低周波騒音問題で、エネファームなどの家庭用コージェネレーションシステムから生じる運転音による健康被害についての文書等も存在していているようです。つぎのURLで閲覧することができます。

家庭用コージェネレーションシステムから生じる運転音により不眠等の症状が発生したとされる事案
https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_011/


#備考:TOON / iOSアプリ製品情報一覧
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2019年06月25日

東芝・DCモーター扇風機を自分で修理してみた - 異音トラブル

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東芝のSIENTシリーズ・DCモーター扇風機「F-DLP100(W)」

DCインバーターモーター搭載の静音を売りにした扇風機で、7年前に購入しました。SIENTシリーズはハイクラス扇風機として2011年から2016年まで販売されていたようです。

この扇風機、購入当初はDCモーターの回転音や羽の風切り音がとても静かで、その静音性能に満足していました。

首振りも上下・左右に立体的動作ができて、とても静かだったのですが、、、、

近年は騒音レベルが徐々に上がり、とくに首振り時のモーター音、角度を手動で変えた後の首振り時の異音、首ふり反転時のブーン、カタカタという異音などが気になっていました。

もうじき補修用性能部品の保有期間も終わろうとしていますし、本格的な利用シーズン前に自分自身でメンテナンスすることにしました。(2016年6月末に東芝の家電事業が中国・美的集団グループに売却されてしまい、メーカ・メンテナンスもあまり期待できそうにないので。)

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この扇風機の場合、モーター部の前面カバーのネジ8本を外し、前面ネックカバーのネジ1本を外すと、モーターを支える金属プレートがみえてきます。

*2(前面カバーを止めているネジのみ外してください。金属プレートを固定しているネジ5本は外す必要はありません。もし外してネジ山を潰すと故障の原因になります。)

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さらに、金属プレートの左右の奥にあるネジ2本とモーターカバーの後部下側のネジ1本を外すと、モーターカバーを外すことができます。

モーターカバー内部はすこし窮屈な設計のようで、モーターカバーの後部を持ち上げ気味にして後方へ引くと外しやすいです。

*3(モーターカバーが取り外しにくい場合、モーターカバー内部の持ち手部分に縦首振りメカが引っかかっているのが原因です。このとき、縦方向の首振り角度をすこし上向き(+20度くらい)にしておくとスムーズに外れます。)

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*3(モーターカバーを外した際の内部メカの状態。縦首振りメカがこのような状態のときに分解しやすいです。組立時も同様で、このような首振り角度にしておけば、モーターカバーをセットしやすくなります。)

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メインDCモーターの振動騒音を軽減するために、取り付け部はゴムで制振されていたり、モーターカバーのバックチャンバー部分には制振用ウエイトとサイレンサーまでついています。

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さらに、上下首振り用、左右首振り用として完全独立したDCモータで駆動され、首振り動作のために回転運動を直線運動に変換する機構部品がついています。

内部まで埃がすこし入ってきていたので、DCモーターや機構部品についていた埃や汚れをIPA(イソプロピルアルコール)できれいに清掃!

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この状態で電源を入れて、各動作時の異音をチェックしてみました。

メインDCモーターの後側上部に、上下首振り用モータがあり、白いクランクパーツの奥に収まっていました。
クランクが回転して上下運動に変換していますが、この機構部品ではとくに異音していませんでした。

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左右首振りのモータはメインDCモーターの後部下側にあり、下から覗くと回転運動を左右の往復運動に変換する特殊な機構部品がありました。

左右首振り時にジリジリという擦動音や、右から左に反転するタイミングで盛大な異音がこの機構部品付近からしていました。

いったん完全にバラしてしまおうかと思いましたが、プラスチック製部品でもあり破損リスクがあります。

機構部品の動作を観察すると、目視できる範囲内で機械運動しているとわかりましたので、すべての回転軸や機械動作の擦動部分にセラミック系グリースを塗って様子をみることにしました。

#タミヤ セラグリスHG/窒化ホウ素微粒子配合・プラスチック部品適合
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ちなみに潤滑グリースはプラスチックにオイルが浸潤するようなものだと変性してしまう恐れがありますので、とくに注意が必要です。樹脂材用グリースを利用しないと、プラスチック部品が破損して大きな事故が起こる可能性があります。

この修理前後での騒音レベルを騒音計測アプリ「Sound Level Analyzer Lite」を用いて計測してみました。計測設定は、A補正、FASTです。

最小風量、上下・左右の同時首振りモードでの運転動作をモーターカバーから10cmの距離で計測しました。なお、騒音計測時の暗騒音レベル(室内の無音レベル)は約28dBです。

#修理前の騒音レベル
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左右首振りの左反転時に盛大な異音がでていることが時間グラフでも確認できます。
異音の騒音レベルは最大48dBとかなり大きな音ですので、さすがに就寝時には使いたくないです。

#修理後の騒音レベル
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修理後には、騒音レベルが3dBくらい下がった感じで、グリースによる潤滑効果がかなりでています。
ただ、左右首振りでの左反転時にいまだに異音がでていますが、かなり小さい音になりました。

#修理1週間後の騒音レベル
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修理後の約1週間使用していたら、左右首振りの左反転時での異音が発生しなくなりました。可動部分にセラミックグリースが行き渡って動作がなめらかになったためでしょう。
運転音もとても静かになり、1mも離れるとほぼ無音に近い感じです。新品時よりむしろ静かになった感じがします。

#最大風量時の騒音レベル
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ついでに、最大風量時の騒音レベルも計測してみました。
DCインバーターモーターの動作音はほとんど大きくならず、羽の風切り音が主体です。騒音レベルは51dB(羽から横方向10cm)くらいでした。さすがに風量が強すぎますし、騒音レベルも大きいので就寝時には使用できません。

ともかく扇風機の分解修理は無事成功!
簡単な整備作業でこの成果が得られてよかったです。
この夏、就寝時にも静かに扇風機の風を浴びられそうです。もうしばらくして、念の為、再分解して内部チェックをしようと思っています。

備考:
・メーカが公表している扇風機の静音性能については、計測条件も大きく異なり、さらに無響室等の暗騒音レベルが非常に低い部屋で計測した数値と考えられます。通常の室内の暗騒音レベルはせいぜい30dB前後ですので、今回計測した騒音レベルは暗騒音も含んだ計測値となります。
・電気製品の修理は感電や火災等の危険性を伴います。本記事は何ら自己修理を推奨するものではありません。修理にあたっては専門的な技術が必要になりますので、すべて自己責任でお願いします。

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2018年12月26日

電源タップのリスク

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たくさんの電気機器の囲まれての生活。
コンセントの数が足りなくて、ついつい電源タップを多用してしまいますよね。我が家でも電源タップを5本くらい使っています。

年末の大掃除の途中で、ちょうどパソコンデスクの後ろに普段ほとんど使っていない電源タップがありましたので、その中を開けて見てみました。

すると、内部にたくさんのホコリの塊りが、、、

電源プラグが刺さっていない部分からほこりが侵入したようです。

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電源タップの危険性、あまり真剣に考えていませんでした。通電火災の一つ、トラッキング火災は、電源タップでもよく起こっているそうです!

そのメカニズムは、コンセントとプラグのすき間にホコリが溜まったまま湿気を帯びて微少電流が流れ、やがて炭化して「トラック」と呼ばれる電気の通り路が作られます。その状態で使用を継続するとショートして発火の原因になります。

電源タップを使用するときには、定期的に点検して、掃除機などでほこりを吸い出したり、スキルのある人は分解掃除をしたりすべきですね。とてもいい教訓になりました。壁コンセントの差し込み口に積もるケースがよくありますので、ここも重要点検箇所ですね!

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さらに、普段使用しないタップやコンセントの差込口には、ほこり侵入防止対策をちゃんとするべきですね。

コンセントキャップをいくつか手に入れて、普段使用していない電源タップや壁コンセントの差し込み口を封印しておきました。

(上の写真は、パナソニックWH9901P、ELPA AN-102B(W)、ELPA AN-101B(DG))

コンセントキャップには、2P用、3P用のほか、様々な形状や材質のものがあるようです。なかには電磁波吸収シートを貼ったオーディオ用と称するキワモノまであるようですが、さすがに音質改善効果などはないでしょう。

大掃除の際には、ぜひ電源まわりの点検と清掃もしてくださいね!
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2018年12月21日

冬のアザラシ

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アザラシ湯たんぽ、この冬もようやく登板しました!

”クロッツ やわらか湯たんぽ”、一昨年の冬からお世話になっています。とっても柔らかくて、じんわり優しく温めてくれます。

大分のベンチャー企業「ヘルメット潜水株式会社」がつくるウエットスーツ素材の湯たんぽです。

柔らかい素材の湯たんぽがいろいろなメーカーから発売されていますが、日本製で安心安全なものといったらこれですね。

湯たんぽの利用は省エネという意味でもとてもメリットがあります。

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暖かくなる春までお世話になりますね。

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2018年10月05日

灯り替え

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すっかり秋めいて、「衣替え」の季節。

季節にあわせて「灯り替え」をおこないました。これはお風呂の灯りです。

昨年、家の灯りをLED化したことを契機に、灯りの演色性や色温度に敏感になってしまいました。いまや主なLED電球の灯りは、東芝の高演色LEDランプが主体で構成されています。

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身体もまだ季節に馴染まない感じですが、確実に季節は進んでいます。

ということで、室内の主要なLEDの灯りを爽やかな色合いから暖かい色合いに変更してみました。

もしかしたら、人が季節感をいち早く認識する手段は光の色なのかもしれませんね!
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2018年02月27日

LEDシーリングライト

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昨年末から、家庭の照明をLED電球に順次交換を進めていましたが、天井のシーリングライトは手付かずでした。今回、蛍光灯シーリングライトをLEDシーリングライトに入れ替えてみました。

パナソニック 「LEDシーリングライト 目覚めのあかり搭載タイプ 調光・調色 くつろぎあかり」という製品です。

明るさと色合いを自由に調整でき、それらを時間設定で変えられたり、「くつろぎのあかり」というリラックスできる間接光もあって、とても気に入っています。また、朝の目覚し時計がわりに照明の明るさで起こしてくれる機能もあり、寝室にはうってつけでした。消費電力も従来の蛍光灯2灯の72Wから、LED照明では38W(最大時)に半減できました。

実は、省エネや明るさの機能よりも製品自体の内部構造に興味深々で、設置前に確認してみました。
乳白色カバーを外すと、円周状に192個もの光拡散レンズがついたLEDチップ、さらに常夜灯LEDユニットが搭載されていました。さすがに、この構造ではLEDパーツ交換は容易ではなく、製品修理は簡単ではなさそうです。

これでシーリングライトも普通の電気製品になったということですね。LED寿命・約5年で照明器具本体を買い換える需要サイクルが完全にできたみたいです。
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2018年01月05日

ねずみ撃退器の正体 - 高周波ノイズ検出アプリ”Mosquitone Detector”で暴いてみた!

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ねずみ撃退器 - ねずみが嫌がる超音波を発生させて、ねずみを追放すると称する、怪しい電子機器です。

友人宅に、この機器が設置されているのを発見!
どうもまったく効果がないのにもかかわらず、長らく使い続けていたようです。
超音波に加えて、電磁波、イオンなども発生して、ねずみを撃退するとの触れ込みとのことですが、、、
実態は科学的な根拠が全くない商品です。

そこで、高周波ノイズ検出アプリ「Mosquitone Detector」で、この機器がどのような超音波を出しているのかを調べてみました。

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なんと、22.1kHzの高周波音が、94.1dBもの大音量で出力されていました。

一般的な人の可聴帯域は超えていますが、聴力の高い人や幼児には不快な騒音として聴こえてしまう可能性があります。
さすがに、このサウンドレベルの高周波音を近くで聴き続けたりすると、聴覚障害を引き起こすかもしれません。

MosquitoneDetector-1.jpg

さっそく、この機器を外して、もう二度と使用しないようにお願いしました。

このような科学的にまったく根拠のないオカルト商品が世の中にはたくさん出回っています。
疑似科学をアピールするようなフェイク商品に引っかかって、無駄なお金を投じたり、二次的被害を生み出したり(加害者になったり)しないように注意したいものですね。

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2017年12月14日

あたたかいアザラシ - やわらか湯たんぽ

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この冬一番の寒波襲来。昨日、京都市内にも初雪が降りました!平年より二日早いそうです。今朝も、みぞれが降っていて、とても寒いです。

そこで、今シーズンも「あたたかいアザラシ」の登場です。

実はこれ、昨シーズン導入した、ウェットスーツ素材の湯たんぽ「クロッツ やわらか湯たんぽ・アザラシ」です。
とても柔らかくて、カバーなしで使えるので、もう硬い湯たんぽには戻れません。

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大分のウェットスーツ専門メーカー「ヘルメット潜水株式会社」が開発した製品です。断熱性の高い特殊なウェットスーツ素材でできていて、お湯を入れてすぐ触れても低温やけどはしません。いろいろな形状が作製できるようで「ブーツ型湯たんぽ」という製品もあり、足が濡れずに足湯の感覚を体感できるそうでそのうち試してみたいです。

これからの寒いシーズンには、就寝時は布団の中で、日中はひざの上に置いてと、「あたたかいアザラシ」が大活躍してくれます。

アザラシくん、この冬もお世話になります!

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2017年12月13日

さよなら白熱電球!

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先月から、白熱電球からLED電球へのリプレースを少しずつおこなっていましたが、ようやく完了しました。

LEDの歴史をすこし調べてみると、まず、1906年に英国ヘンリー・ジョセフ・ラウンドが炭化ケイ素(SiC)で黄色発光現象を発見し、1962年には米GEのニック・ホロニアック氏が赤色LEDを開発してから、そのほかの色のLEDも続々と開発されました。

青色の発光だけは技術的に難しく長らく足踏みをしていましたが、1989年に名古屋大・赤崎勇教授(ノーベル賞受賞)の研究グループが窒化ガリウム(GaN)結晶での青色LEDを初めて開発し、1993年に日亜化学の中村修二氏(ノーベル賞受賞)が現在の高輝度青色LEDの量産技術を開発してから、LED照明として実用化がはじまりました。
発光現象発見から約100年たって、いまやすっかりLEDの灯りが主役の座になりつつあります。

一方で、白熱電球の生産中止は地球温暖化対策や環境保護との大義名分のようですが、大手メーカーにとって利益率の高いLEDを売りたい意向が透けてみえていましたので、LED電球を積極導入する気にはなかなかなりませんでした。

2009年に登場した一般電球型LED電球は、当初は変換効率が悪くて発熱も大きかったため、設計寿命40000時間に到底及ばない短期間で壊れるものが多数あり、大手メーカーでは5年保証をせざるをえなくなったようです。

このLED電球の進化を変換効率で見てみると、つぎのような感じです。

2002年  2.0 lm/w  1.8lm  常夜灯 Toshiba
2006年 18.2 lm/w  40lm  ボール電球 Toshiba
2009年 72.1 lm/w  310lm 一般電球20W型 Toshiba
2011年  75.3 lm/w  570lm 一般電球40W型 Toshiba
2013年 117.7 lm/w 1000lm 一般電球100W型 Toshiba
2017年 121.6 lm/w 1520lm 一般電球100W型 Panasonic 

この15年で60倍も変換効率がアップしています。いったん製品化が始まると、性能向上は飛躍的高まるものですね。

一般電球型LED電球の当初製品は白熱電球みたいに触れないほど熱いものでしたが、現在の製品では火傷の心配もなく安心して触れられる製品になってきており、製品信頼度もあがってきたようです。

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今年はLED電球の実売価格が随分安くなりましたので、先月はじめに白熱電球をLED電球に一個入れ替えたのを皮切りにLED電球へ転換をすすめていましたが、今週ようやく全て完了しました。

師走に入ってから、LED電球の市場価格が急激に上がりましたので、11月中に購入しておいたのは正解のようでした。年間でいえば、2月あたりが最安値みたいなので、LED電球化をお考えの方はこの時期を狙われてはいかがでしょうか?

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@ 松下 ネオピュア電球 グルメランプ ネオジウムホワイト 100W vs 東芝 E-CORE <-kireiro-> ボール電球形 9.6W

LED電球の演色性に関しては、白熱電球(とくに、ネオジウムランプでの赤色系の発色は最高でした!)にとうてい及ばないため、しばらく馴れが必要だと思いますが、消費電力が約1/8になるのは魅力的です。我が家では、冬場に電力消費がもっとも多くなるので、すこしは省エネになるのではないかと期待しています。

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すべての照明をいきなりLED化するのは大変ですので、逆に、シーリングライトの蛍光灯の長寿命化も図ってみました。

この部品は電子点灯管というもので、蛍光灯を点灯する際に必要な高電圧を電子制御で発生させます。約1秒で蛍光灯が点灯し、蛍光灯の製品寿命も10倍伸びるというものです。

数百円の投資で、蛍光灯が点灯するまでの無駄なチラツキもなくなるので、おすすめです。
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2017年11月06日

さよならクリプトン!

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本日、「クリプトン電球」がお亡くなりになりました。

もう10年近くも、お風呂の照明として活躍してくれていて、白熱電球ならではの自然な色合いがとても気に入っていました。
この電球はパナソニック製の54W球(LW100V54WL)、原子量が大きいクリプトン(Kr)ガスを封入して熱伝導度を下げ、シリカ電球に対して約2倍の長寿命と10%省エネ(-6W)を実現したものです。

パナソニックの白熱電球は、2012年10月31日にすべて製造中止になっていて、いま購入するとLED電球よりも高価だったりします。とても大事にして使用していたつもりですが、、、これでこのサイズの白熱電球のストックが無くなってしまいました。

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仕方ないので、LEDで自然な色合いを出せるものを調達してきました。

すこし古い製品ですが、演色性を売りにした東芝「E-CORE キレイ色」シリーズのLED電球です。平均演色評価数(Ra)が90と白色電球に近い自然な光色で、肌色がきれいです。パナソニックの最新製品でもRa84なので、色の再現性がかなり違います。

かつて、パナソニックでネオピュア電球(グルメランプ)という白熱電球がありました。ネオジウム(Nd)を混合したガラスを採用して電球特有の黄ばみを抑えて、独特の高い演色性を誇った製品です。食卓の明かりとして素晴らしい色合いでしたので愛用していた時期があります。

いまだLED電球では同様の性能を出すのは難しいのか、このような演色性を競うようなコンシューマ製品があまり出てこないのはとても残念です。


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2017年08月30日

この夏の熱中症対策

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この夏導入した熱中症対策グッズ、コードレス温湿度計(シチズン THD501)

今年の京都の夏は、例年より湿度がとても高く、蒸し暑い日が続いています。そこで、熱中症対策をいろいろ検討した結果がこのグッズです。

ほぼリアルタイムに、室内と室外の温度と湿度を同時モニターできます。温度・湿度センサーの精度もかなりいいので重宝しています。(上の画像の計測表示は、現在の温度・湿度で、室外のほうが涼しそうですね!今夜はエアコンなしで眠れそうです。)

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子機センサーは無線通信で1分ごとにデータ伝送するようで、30mくらい離れていても大丈夫なようです。現在の温度と湿度から計算して熱中症指数(WBGT)による警告が表示されますので、熱中症予防の目安になります。

これからのシーズンは、夜に外気温のほうが涼しかったりするので、エアコンのON/OFFと窓開閉のタイミングを見極めるのに使えそうですね。

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2017年04月20日

"Magnetscape"の測定例 (その3) : FFT解析

磁界計測アプリ”Magnetscape"を利用した磁界測定の一例です。
変動する磁場に対して周波数解析を行います。合成磁束強度をFFT解析してリアルタイムにグラフ表示します。

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"Magnetscape"の測定例 (その2) : 時間変位グラフ

磁界計測アプリ”Magnetscape"を利用した磁界測定の一例です。
時間変位グラフ(Time) は、観測された磁界のパワーレベルの時間遷移をグラフ表示します。磁気センサーのRAWデータおよび補正後データを縦軸にパワーレベル、横軸に時間でリアルタイムに更新表示されます。

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"Magnetscape"の測定例 (その1) : スコープ (Scope)

磁界計測アプリ”Magnetscape"を利用した磁界測定の一例です。
スコープ(Scope)は、磁界の強度とその方向をサークル表示し、3次元空間の合成磁束強度を数値表示します。直感的に磁界の強度変化を把握することができます。

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2017年02月20日

環境騒音のレベル、単位について

空気中を伝わる音は、大気圧を中心とした微小な圧力変動です。その変動成分の実効値を音圧と呼び、単位はパスカル(Pa)です。

人間の感じることができる音の強さの範囲は非常に大きく、20uPaから20Paまでの10万倍もの大きな変動幅を持ちます。このため、音の物理的な大きさを定量化するために、最小の基準音圧(静圧)に対する比をとり、その常用対数を音圧レベル(dB:デシベル)として表示します。

騒音測定分野では、人間の聴覚特性を元に決められた周波数重み特性で補正されたレベル(A特性音圧レベル)が主に騒音レベルとして用いられます。このA特性は聴感感度にあわせたもののため、200Hz以下の低周波数は音圧レベルにほとんど反映されません。

環境騒音と騒音レベルの大きさの例を次に示します。

130dB : 飛行機のエンジン音
110dB : 自動車のクラクション
100dB : 列車の通過時の騒音
90dB : 騒々しい工場の中
80dB : 電車の中、掃除機
70dB : 騒々しいオフィスや街頭
60dB : 静かな自動車、普通の会話
50dB : 静かなオフィス
40dB : 図書館の中、 静かな住宅街
30dB : 深夜の郊外、ささやき声
20dB : 木の葉の擦れあう音

上記は、当社アプリ”Sound Level Analyzer PRO"などで、A特性騒音レベル(dBA)として測定できます。A特性、FASTの設定で、騒音測定してください。
なお、航空機ジェットエンジン音などの爆音に関しては内蔵マイクの測定限界を超えたレベルになりますので、ご注意ください。


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2017年01月31日

低周波騒音の測定例(2)-FFT

低周波検出アプリ”Low Frequency Detector"を利用した低周波騒音のFFT測定の一例です。画像をクリックするとアプリサポートページにジャンプできます。

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低周波騒音の測定例(1)-1/3オクターブ測定

低周波検出アプリ”Low Frequency Detector"を利用した低周波騒音の1/3オクターブバンド測定の一例です。画像をクリックするとアプリサポートページにジャンプできます。

lfdetector_oct.png


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